10日に開幕する男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は9日にシングルス予選2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク183位の
F・コボッリ(イタリア)(イタリア)が同171位の
E・ナヴァ(アメリカ)を4-6, 7-6 (7-4), 7-5の逆転で破り、「ATPマスターズ1000」2度目の本戦出場を決めた。
>>西岡、ジョコビッチ、アルカラスらBNLイタリア国際 組合せ・結果<<現在世界ランク183位のコボッリは、2020年全仏オープンジュニアのダブルスのチャンピオン。昨年にはチャレンジャー大会で初優勝を果たしたイタリアの21歳の選手。今季は4月のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)で予選から勝ち上がりベスト8進出を果たした。
2試合に勝利すれば本戦入りの権利が手に入るこの予選。この試合の対戦相手のナヴァは予選1回戦で第10シードの
ダニエル太郎を逆転で下しての勝ち上がり。
第1セット、コボッリはナヴァにブレークポイントを握られながらもしのぐ展開に。しかし、第10ゲームでこのセット5度目のブレークポイントをものにされ先行される。
第2セットは両者安定したサービスゲームを見せタイブレークに突入。タイブレークではコボッリが4度のミニブレークに成功し1セットオールに追いつく。ファイナルセットも両者キープを続けたが、第12ゲームでブレークを果たしたコボッリが2時間38分の熱戦を制した。
母国の大声援の中、コボッリは勝利した瞬間その場に崩れ落ち、人目をはばからず大号泣。涙を流したまま観客の歓声に応えたのち、陣営と抱擁を交わした。
コボッリは過去「ATPマスターズ1000」に4大会出場しており、本戦に出場するのは昨年の同大会に続き2度目となる。しかし昨年はワイルドカードでの本戦出場であったため予選を勝ち抜いての本戦出場は今回が初となった。
勝利したコボッリは、本戦1回戦で世界ランク89位の
A・リンデルクネシュ(フランス)と対戦する。昨年の本戦では1回戦で
J・ブルックスビー(アメリカ)に敗れたコボッリは予選での勢いそのままに「ATPマスターズ1000」本戦初勝利を目指す。
10日に開幕する本戦には第25シードとして世界ランク32位の
西岡良仁が出場する。
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