男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会4日目の16日にシングルスの予選ラウンドロビン・レッドループ第2戦が行われ、第2シードの
S・チチパス(ギリシャ)が第4シードの
D・メドベージェフを6-3, 6-7(11-13), 7-6(7-1)で破り、今大会1勝1敗とした。熱戦を制したチチパスは試合後、「なんて素晴らしい終わり方だろう」と語った。
>>ATPファイナルズ 組合せ・結果<<Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。昨年は第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が第2シードのD・メドベージェフを6-4, 6-4のストレートで破り、2018年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。
今大会は4名ずつに分かれて行われる予選ラウンドロビン(総当たり戦)で上位2名ずつが準決勝に進出。勝ち上がった4名によるトーナメント戦でタイトルが争われる。
大会2日目の14日に行われた第1戦ではチチパスは第7シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に4-6, 6-7(4-7)のストレートで、メドベージェフは第6シードの
A・ルブレフに7-6(9-7), 3-6, 6-7 (7-9)の逆転負けを喫した。
チチパスとメドベージェフは11度目の対戦で、これまでメドベージェフの7勝3敗。直近では今年8月のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)準決勝で対戦し、チチパスが7-6(8-6) , 3-6, 6-3のフルセットで勝利している。
2019年の同大会覇者チチパスと2020年の覇者メドベージェフの一戦は、先に攻撃を仕掛けるチチパスが序盤で主導権を握る。チチパスは第2ゲームでブレークに成功すると、メドベージェフに1度もブレークポイントを与えず32分で第1セットを先取する。
第2セット、ネットプレーで先手を取るチチパスに対してメドベージェフは強烈なサーブとロングラリーで得意な展開に持ち込む。お互いにサービスキープを続けてタイブレークに突入すると、メドベージェフが先にミニブレークを奪うもポイント4-3から2ポイント連続で自身のミスでミニブレークを与える。
好機を得たチチパスだったがポイント5-4でミニブレークを許して再びポイントはイーブンに。チチパスは3度マッチポイントを握るも決めきれず、メドベージェフがタイブレークをものにする。
迎えたファイナルセット、メドベージェフはサービスゲームを3度連続でラブゲームでキープし、第7ゲームでこの日初めて掴んだブレークチャンスを決める。メドベージェフは第8ゲームで与えたブレークポイントを凌ぐも、第10ゲームでブレークを許し、ゲームカウント5-5に並ぶ。
両者譲らず2セット連続でタイブレークに突入すると、序盤でミニブレークに成功したチチパスが圧倒し、今大会1勝目を挙げた。
チチパスの試合後のコメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載され「とても疲れたよ」と語った。
「それを乗り越えて観客の皆と一緒に楽しむことができたので、本当に良かった。素晴らしい勝利であり、自分の考えを非常に誇りに思う。僕の中では、なんとなく終わりそうにないと思っていた。最後のゲーム、彼がサーブしているときでさえ、何球かボールを返すことができれば何かチャンスが訪れるかもしれないと感じていたし、実際にそうなったんだ」
「勝負に再び持ち込めて最高だったし、生まれ変わったような気分だった。なんて素晴らしい終わり方だろう」
同日に行われたレッドグループのもう一方の試合ではジョコビッチがルブレフを6-4, 6-1のストレートで破り、2連勝を飾るとともに決勝トーナメント進出を決めた。予選ラウンドロビンの組み合わせ、勝敗結果は以下の通り。
【グリーングループ】
R・ナダル(スペイン) 0勝2敗
C・ルード(ノルウェー) 2勝0敗
F・オジェ アリアシム(カナダ) 1勝1敗
T・フリッツ(アメリカ) 1勝1敗
【レッドグループ】
N・ジョコビッチ 2勝0敗
A・ルブレフ 1勝1敗
D・メドベージェフ 0勝2敗
S・チチパス 1勝1敗
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