男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は20日、シングルス決勝が行われ、第20シードの
T・フリッツ(アメリカ)が第4シードの
R・ナダル(スペイン)を6-3, 7-6(7-5)で下し、2年9ヶ月ぶりとなるツアー2勝目をATPマスターズ1000で飾った。
>>BNPパリバOP男女 組合せ・結果<<>>全国高校センバツ 組合せ・結果<<ナダルとフリッツは今回が2度目の顔合わせで、前回は2020年のアビエルト・メキシカーノ・テルセル・HSBC(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)決勝で、ナダルが6-3, 6-2で勝利している。
フリッツは前日に行われた準決勝の
A・ルブレフ戦で右足首付近を痛めると、決勝当日の練習中に右足首を捻るアクシデントに見舞われ、テーピングを施して入場。一方のナダルは、準決勝の
C・アルカラス(スペイン)戦で左の胸部〜肩付近を痛めてメディカルタイムアウトを取っており、両者とも負傷を抱えながら決勝戦に臨んだ。
第1セット、ナダルは準決勝に続き、オープニングゲームとなった自身のサービスゲームをブレークされると第3ゲームもブレークを許し、0-4とリードを奪われる。ナダルは第5、第7ゲームをキープすると、第8ゲームでフリッツのサービスゲームを破って3-5と一矢報いるも、フリッツが第9ゲームをブレークし、先取する。
ナダルは第7ゲーム終了時に主審に対して、第1セット終了後にドクターとトレーナーを呼ぶことを要求。第1セットが終了すると、前日に痛めた左の胸部を気にした様子でコートを離れ、メディカルタイムアウトを取る。
第2セット、ナダルのコンディションに注目が集まる中、ナダルが第3ゲームでフリッツのサービスを破るも、直後の第4ゲームでフリッツがブレークバックをして振り出しに戻す。両者キープが続き、ゲームカウント5-4で迎えた第10ゲーム、フリッツがチャンピオンシップポイントを握るもナダルはこれを凌いでキープ。
タイブレークにもつれると、ナダルが2度のミニブレークで5-4とリードするも、フリッツが3ポイントを連取し、優勝を掴んだ。
ATP1000で初優勝を飾ったフリッツは、2019年6月のネイチャー・バレー国際(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)以来、2年9ヶ月ぶりのツアー2勝目をあげた。
またフリッツは、2001年大会を制した
A・アガシ(アメリカ)以来、21年ぶりに地元アメリカ勢として同大会を制覇した。
一方、ナダルの今季連勝記録は20でストップ。
N・ジョコビッチ(セルビア)に並ぶ、ATPマスターズ1000シリーズ史上最多の通算37勝目は持ち越しとなった。
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