テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は6日、男子シングルス4回戦が行われ、世界ランク46位の
L・ハリス(南アフリカ)が第22シードの
R・オペルカ(アメリカ)を6-7 (6-8),6-4,6-1,6-3の逆転で破り、四大大会初のベスト8進出を果たした。試合後の会見では「初めて4回戦を突破することができてとてもうれしい」と喜びを語った。
>>ジョコら全米OP対戦表<<この試合の第1セット、ハリスは第9ゲームでブレークに成功し続く第10ゲームではサービング・フォー・ザ・セットを迎えるも3本のダブルフォルトを犯すなどサービスが安定せずブレークバックを許す。その後のタイブレークではオペルカの強烈なサービスに苦しみ先行された。
しかし、第2セット以降は自身のサービスも安定。21本ものエースを放つなどファーストサービスが入ったときに95パーセントの高い確率でポイントを獲得するなど圧巻のプレーを披露し2時間31分で逆転勝ちをおさめた。
24歳のハリスは試合後の会見で「本当にタフな試合だった。レイリー(オペルカ)はいつもビッグサーブを多用してくる、それは確かだよ。第1セットを失った後、僕はうまく対処できたと思う。落ち着いてプレーすることができた。僕自身、試合中サーブがとても良かった。全体的に見てこのパフォーマンスにはとても満足しているし、安心している」と語った。
「今日は第1セットの5-4の場面で大きなチャンスがあったんだ。サービング・フォー・ザ・セットだね。そこで3つのダブルフォルトを犯してしまった。コーチと顔を見合わせて『こんなことは初めてだ』って顔をしたよ」
「僕は笑ってそれを振り払った。その後もビッグポイントで彼(オペルカ)にエースを取られたり悔しい思いをした。でも、僕は非常に高いレベルでプレーしていたから、ある時点で試合がこちらの方向に向くように感じていたんだ。実際その通りになったと思う。自分のレベルを維持し、プレッシャーをかけ続けた。だからこそ、ある意味ではホッとしているのかもしれないね。でも、まだやるべきことはたくさんある。まだ、この大会で安心することはできない」
また、会見でハリスは南アフリカのスポーツ文化にも言及。元世界ランク5位の
K・アンダーソン(南アフリカ)の活躍についても話した。
「サッカーとかのスポーツを諦めなければいけなかったんだ。それらのチームスポーツが大好きだった。南アフリカでは、スポーツはとても大切なもの。学校でも楽しかった。僕はいつもテニスのほうが少し得意だったと思う。他のスポーツがよりローカルなものであるのに対し、テニスではより国際的な競争をすることができたんだ」
「ケビン(アンダーソン)はここ数年でグランドスラムの決勝に何回も進出するなど素晴らしい活躍をしている。もちろん、そのことは僕に大きな自信を与えてくれるんだ。南アフリカ人として、同胞がそれを成し遂げたことを目の当たりにしている。彼は南アフリカの多くの子どもたちにインスピレーションを与えてくれている。それは素晴らしいこと。これからはもっと多くの南アフリカ人が活躍できる道があることを、僕も彼らに示していきたいんだ」
「僕にはたくさんの目標があるし、テニスで達成したいこともたくさんある。目先のことや今の結果ではなく、大局的に考えないといけない。まだまだ達成したいこと、成し遂げたいことがたくさんあるんだ」
ハリスは準々決勝で第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは4回戦で第13シードの
J・シナー(イタリア)をストレートで下しての勝ち上がり。
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