自国支援へ「大きなお願い」

複世界ランク40位のクレシ

画像提供：ゲッティイメージズ

男子プロテニス協会のATP公式サイトは１５日、ダブルス世界ランク５０位のＡ・クレシ（パキスタン）が行っている新型コロナウイルスで影響を受けた人々への支援の取り組みを紹介した。

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キャリア通算１８のダブルスタイトルを獲得し、自己最高８位を記録している４０歳のクレシは、新型コロナウイルスがパキスタンで拡大を始めたころから継続的に支援を行い、これまで２,５００以上の家族に食糧を配布してきた。

クレシは今年５月、自身の財団とともにチャリティオークションサイト「Stars Against Hunger」を立ち上げ、新型コロナウイルスの影響により働けなくなった人々やその家族により多くの食糧を届けられるよう資金集めを行い始めた。現在２,５００世帯以上に届けられているが、クレシの目標はさらに１万世帯に配布することだという。

オークションサイトにはＮ・ジョコビッチ（セルビア）のサイン入りシャツや、Ｄ・メドヴェデフ（ロシア）、Ｓ・チチパス（ギリシャ）、Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア）のサイン入りラケットなどがある。

クレシはATP公式サイトで「全てのテニスファンと関係者の人たちに、このプロジェクトのために僕らを助けてくれるよう大きなお願いをしたい。このオークションで集められた資金は余すところなく貧しい人々への食糧配布に使われる。僕の住むラホール市は１５日間、再びロックダウン状態になる。コロナウイルスは実際にパキスタンで増加しているんだ。これは僕らにとって本当に厳しい瞬間だよ」とコメントを残した。

パキスタンは１５日現在、新型コロナウイルスの累計感染者数が１４万９,０００人を超え、死者が２,８００人以上となっている。