男子プロテニス協会のATP公式サイトは１９日、世界ランク４５位のＳ・クエリー（アメリカ）のコメントを掲載した。父親としての一面や新型コロナウイルスの影響を語っている。

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３２歳のクエリーはこれまで１０のタイトルを獲得。２０１８年にはキャリアハイとなる世界ランク１１に登り詰めた。今シーズンは１月のアデレード国際（オーストラリア/アデレード、ハード、 ATP250）で２回戦に進出。全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム）ではＢ・チョリッチ（クロアチア）らを破り、３回戦入りを果たしていた。

「僕と妻のアビーは２月、第１子となる男の子フォードを迎えたんだ。生後８週間の赤ちゃんを世話する時間があるから、今は父親業をフルタイムで行っている。彼は今、１日１５時間も眠っているけど起きている時は僕らの膝の上にいたり、ゲームしたり、本を読んで音楽を聴いたりしている。この２カ月間、彼の生活の一部に自分がなれているのは本当に楽しいことだよ。もし大会があったら僕はこの時期を逃していたはず。この部分に限って言えばそれは良かったと思う」

「初めは家族（互いの両親）の手助けがあったんだけど、都市封鎖がされて外出が制限されてからは基本的に３人で生活している。両親は近くに住んでいるけど、社会的な距離を取らなければいけないから、フォードは僕と妻しか今は抱っこしていないんだ。通常の状態であれば自宅で過ごす時間は素晴らしいだろう。オフを楽しみ、友人に会ったり、夕食に出かけることもできる。でも今はできない。精神的に苦労しているよ。ルーティンを作ることはできるが、それはあくまでも『退屈なルーティン』だ」

最後にツアーの再開やテニス思いを語った。

「僕はそれでも楽観主義者になりたいと思っている。すぐまた戻れるのを楽しみにしているよ。大会や自分のテニスレベルは特に気にならない。ただプレーしたいだけ。僕はプロになってから１３年間、好きな大会を選んでプレーすることが当然だと思っていた。けど今はそれがどれだけ素晴らしいことか認識している。機会があれば明日からでも、どんな大会にも参加したい気分だよ」

男子テニスツアーは現在、７月１３日までの中止が決定している。

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