ナダルに初勝利「大きな意味」

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン（スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000）は１１日、シングルス準決勝が行われ、第８シードのＳ・チチパス（ギリシャ）が第２シードのＲ・ナダル（スペイン）を6-4, 2-6, 6-3のフルセットで破り、四大大会に次ぐ「ATPマスターズ1000」で２度目の決勝進出を果たした。

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この日、チチパスは第２セットで過去３連敗を喫していたナダルに圧倒されてセットカウント１－１に追いつかれたが、ファイナルセットでは３度のブレークに成功。２時間３４分でナダルから初勝利をあげた。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはチチパスのコメントが掲載されており「この勝利は、とても大きな意味がある。今日は自分自身を証明できて、本当にうれしい。今シーズンで最高のプレーできた。ゾーンに入って戦えたことに満足している。持てる力を最大限に出して戦うことを楽しんだ。そんなテニスができたことは、最高の気分。今日の勝利は信じられない」と喜びを語った。

「全ての大切な場面で精神的な鍛練、辛抱強さ、決断力が鍵だったと思う。そんな大切な場面の全てを奪わなければいけなかった。ラファ（ナダル）はファイター。簡単なポイントなど与えてくれない。どのポイントでも戦い抜いてベストを尽くさなければいけない」

決勝では、第１シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）と対戦する。ジョコビッチは準決勝で第５シードのＤ・ティーム（オーストリア）をストレートで下しての勝ち上がり。

優勝を争う両者は２度目の対戦で、昨年８月のロジャーズ・カップ（カナダ/トロント、ハード、ATP1000）３回戦ではチチパスがジョコビッチにフルセットで勝利している。

「ATPマスターズ1000」初のタイトル獲得を狙う２０歳のチチパスは「いつも同じようなプレー、タフな試合へ向けて精神的に準備をしなければいけない。彼（ジョコビッチ）はいい状態だから、簡単な試合にはならない。当然、彼も自分と同じくらいタイトルを欲しがっているのは確かなこと」と意気込みを見せた。

決勝は、日本時間１３日の１時３０分（現地１２日の１８時３０分）以降に開始予定。

「男子テニスATPツアーマスターズ1000 マドリード」

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