日本テニス協会強化副本部長でWOWOWテニス解説者の
松岡修造氏が8月6日、都内某所にて27日に開幕する全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)に出場する女子世界ランク19位の
大坂なおみについて語った。
>>大坂ら全米OP対戦表<<>>錦織ら全米OP対戦表<<今世界中から注目を集める20歳の大坂は、昨年末にこれまで
S・ウィリアムズ(アメリカ)や
C・ウォズニアッキ(デンマーク)らを指導した経歴を持つサーシャをチームに招へい。
大坂の名を一躍世界へ轟かせたのは、今年3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、プレミア・マンダトリー)。
M・シャラポワ(ロシア)、
Ka・プリスコバ(チェコ共和国)、
S・ハレプ(ルーマニア)らを破りツアー初優勝を果たすと同時に、プレミア・マンダトリーで史上初となる日本勢女子タイトル獲得の快挙を成し遂げた。
現在も世界ランク19位とトップ20入りしている大坂について、修造氏は「僕は大坂選手好きですよ。彼女の魅力は考えないこと。何をするか分からない。でも、考えてテニスをしすぎても彼女の良さがなくなってしまう。型にはまりすぎない丁度いいところで考えることができれば、さらに強くなるのではないでしょうかね。」
「先日、アメリカでなおみさんの取材をさせてもらったのですが、とにかくものすごくハードなトレーニングをしていましたね。でも楽しそうにやっているんですよ。それをやりながら、サーシャコーチと共にどんどん体力をつけていってるって感じがしましたね。」とコメント。
大坂の不安要素については「少し不安なのはフォアハンドですね。フォアハンドが良くなっていた。非常にコンパクトになっていて、ちゃんとコントロールしていた。良いことなんですけど、なぜ不安なのか。それは前ほど怖くないんですよ。ドカーンって入る怖さ、あれがないんです。」
「今までは一か八かのショットで当たればすごい、外れれば大きくアウト、そういうところが良くも悪くもありました。でも、コンパクトになってコントロールできるようになったことで、その威力が少し無くなったように僕は感じました。それがどういう方向に試合の中で出てくるのか。普通の選手だったらものすごく良いことなんですよ。」と分析した。
また、大坂を『ナオミ・キャンドル』と例えている修造氏は「彼女の心の炎が燃えている時、オンになっている時は相手が世界1位だろうが、攻撃的な選手だろうが、守りの選手だろうが、100%勝つ。どんな選手も太刀打ちできないです。でも、炎が消えてしまった時点で彼女はもう別人のようになってしまうんです。格下の選手にもあっさりと負けてしまう。とにかく心の炎を絶やすことなく戦い続けるかでしょうね。」と話した。
女子テニス界は近年、誰が優勝してもおかしくない混戦となっている。全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)はウォズニアッキ、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)はハレプ、ウィンブルドンテニス(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では
A・ケルバー(ドイツ)がグランドスラム優勝を果たした。
「なおみさんが今回の全米オープンで優勝しても、全く驚かないでしょうね。女子も誰が勝つか分かりませんからね。でも、世界中の全米オープン解説者に優勝候補はだれかと聞いたら、誰もがなおみさんの名前を挙げてくるんじゃないですかね。彼女のプレースタイルと才能を考えたら、可能性は大きいですからね。」と語る。
全米オープンで大坂が優勝する確率については「心の炎が燃え続ければ100%、消えてしまったら0%。僕としてはもの凄く分かりやすいですかね。可能性が大きいだけに、なおみキャンドルが燃え続けてくれることを願っています。」と見解を述べた。
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【放送予定】
8月27日(月)~9月10日(月)
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