金銭提案発覚出場停止と罰金

テニス界の不正行為を防止するTIUは８日、女子ダブルス元世界ランク１位のペン・シュアイ（中国）に対して６カ月（３カ月の執行猶予）の出場停止と10,000ドル（約１１１万円、約５５万円は執行猶予）の罰金の処分を下した。

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ペンは２０１７年のウィンブルドン（イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム）ダブルスでエントリーの締め切り後、強制的にパートナーを変更。ダブルスでペアを組まなくなった選手には、見返りとして金銭的な報酬を与える提案をしたことが発覚。

その提案は、テニス不正防止プログラム（TACP）の「どの選手であれ、直接的にしても間接的にしても、どの大会においても、結果や同等のことを計画したり、企てたりしてはならない」とするルールに違反していると判断された。

不正防止審査官のＲ・Ｈ・マクラーレン審査官はTIUの調査後である２０１８年７月１６日にイギリスのロンドンで開かれた公聴会で判決を下した。

ペンはプロテニス競技におけるイベント会場への立ち入りや参加資格は禁止されるが、これ以上の違反がなければ２０１８年１１月８日から競技へ復帰できる。

またマクラーレン審査官は、ペンの当時のコーチであるフランス人のＢ・ペレ氏に対しても同罪とみなして３カ月の活動禁止処分を下した。

３２歳のペンは現在ダブルスで世界ランク２０位、シングルスでは８０位。２０１４年２月にはダブルスで世界ランク１位へ上り詰めた。シングルスでも２０１１年８月に自己最高の世界ランク１４位を記録している。

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