11月18日、株式会社デサント主催のウインザーラケットショップ渋谷店で行われたイベントにゲストで登場した世界ランク97位の
日比野菜緒が、tennis365.netの独占インタビューに応じ「トップの選手に勝っていったり、上にいくには目先のことよりももっと大きなことを取り組んでいかなきゃいけないなと感じた1年でした」と今季を振り返った。
「ランキングをすごく考えすぎてしまって、勝つことに執着してしまったシーズンだったなと思います。反省点としては、勝つためのテニスをしているので、テニスが小さくなってしまったかなと感じている」と日比野。
2017年シーズン、日比野は3月のALYA マレーシア・オープン(マレーシア/クアラルンプール、ハード、インターナショナル)と7月の江西オープン(中国/南昌、ハード、WTAインターナショナル)で決勝へ進出するも準優勝に終わり、惜しくもキャリア2勝目とはならなかった。
日比野は「結果としては準優勝ではあるのですが、トップ選手に勝っていないというのがどうしても自分の中で引っかかっていて、自信にできるとこもあるんですけど、そこまで喜べないというのは正直なところです。やっぱり、トップ選手に勝ってもう一度ツアー優勝したい」とコメント。
また、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で四大大会初勝利をあげたことについては「今年絶対どこかのグランドスラムで勝利することを目標に掲げていて、それを周りの人にも言っていました。全米オープンがラストチャンスってなった時にすごく緊張したのですが、その中で良いテニスができて勝てたのでとても嬉しかったです」と語った。
今季1番印象に残っている試合では全米オープン1回戦の
C・ベリス(アメリカ)戦をあげ、続けて「負けた試合だと、ジャパンウィメンズオープン1回戦の
加藤未唯選手との試合です。3日間くらい引きずりました。やっぱり同期に負けるのは、他の誰に負けるよりも悔しい」と当時の悔しさを露わにした日比野。
「10代の時は「この子たちさえいなければ」なんて思っていた時期もありました」と告白するも、
尾崎里紗や
穂積絵莉ら同じ94年の同期の活躍に「すごく嬉しい。ずっとツアーを一緒に回って彼女たちがすごく努力をしているのを一番近くで見ているので、彼女たちが活躍するのは自分のことのように嬉しいし、一緒に切磋琢磨して上を目指していきたいと思っています」と心境の変化を明かした。
日比野の来季の目標は「ランキングを50位以内に上げること」と「ツアー2勝目」。「自分の武器を忘れずに1年を通して強い気持ちを持って戦い抜きたいと思います」と力強く語った。
最後に、ファンへ向けて「いつもありがとうございます。長い1年を通してツアーを回っている時に、心細くなったり不安になったりする時もあるのですが、そういう時も会場で声をかけて頂いたり、SNS上で前向きなコメントを頂けたりして、すごく励みになっています。声援を力にこれからもっともっと頑張りたいと思います」とコメントした。
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