30日にオクラホマ州タルサで行われた全米大学テニス選手権大会の決勝戦で、女子シングルスでは第2シードでバージニア大学のD・コリンズ(アメリカ)が、男子シングルスは第6シードでUCLAの
M・マクドナルド(アメリカ)が優勝を飾った。
アメリカでは大学テニスが主流となっており、プロになるよりも大学のチームに入りたいという選手も多い。男子世界ランク17位の
J・イズナー(アメリカ)は大学時代に全米大学選手権を制し、ジョージア大学のスター選手だった。
コリンズは第1シードでノースカロライナ大学のH・カーターを6-3, 6-2で下し、自身2度目の優勝を果たした。コリンズはこれで、2度優勝を飾った7人目の選手となった。
第1セットはコリンズがゲームカウント3-0とリードしたが、カーターに3ゲームを奪われる反撃を受けてゲームカウント3-3とイーブンへ持ち込まれた。
しかしそこから3ゲームを連取してそのセットを先取したコリンズは、第2セットでもゲームカウント5-1とリードすると、カーターの反撃を許さず勝利を手にした。
「彼女(カーター)を下すには、本当にベストのプレーをしなければならないのは分かっていた。初優勝の時より、2度目の方が難しく感じていた。大学でのテニス人生で、こうしてまた優勝出来たのは、本当に素晴らしいこと。」とコリンズは嬉しさを表していた。
両者は5月19日のアトランティック・コースト・コンフェレンスの地区大会の大学対抗戦でも対戦するはずだったが、バージニア大学が既にノースカロライナ大学から4勝2敗とリードし勝利を確定させていたために、対戦は行われなかった。
コリンズは「彼女はとてもタフな対戦相手。どんなボールも返してくるし、絶対に諦めない選手。これまでの対戦でも、何度も接戦となっていた。」とカーターを称賛した。
コリンズは大きくリードしても、よく相手に反撃を許してしまう試合が多かった。
「今日はコートに立った時、自分自身に 今日はそれを許しては駄目 と言い聞かせていた。自分にとってもう少し簡単にいくように、ずっと足を素早く動かすように努めて、それを緩めないようにしていた。実際、彼女は第1セットで反撃してきて、第2セットへ臨もうとしていた。そうさせたくなかったし、流れを渡したくはなかった。」と試合中の気持ちを語っていた。
男子シングルスでは、マクドナルドが第1シードでオハイオ州立大学のM・トーペガードを6-3, 6-3で下し、初優勝を飾った。
UCLAからの12人目のチャンピオンとなったマクドナルドは「信じられない気持ち。この優勝を夢に見てきたし、こうして実際トロフィーを手にすると、本当に夢のような気分。」と嬉しさをにじませていた。
第1ゲームをデュースのあとに失ったマクドナルドだったが、それから4ゲームを連取すると、そのまま第1セットを先取。第2セットは接戦となったが、ゲームカウント4-3から2ゲームを奪いマクドナルドが初優勝を飾った。
「何度もデュースになる接戦だった。精神的に負けないように努めていた。どのデュースになったゲームでも優位に進められたが、彼(トーペガード)は粘り強いプレーをしていた。」と試合を振り返っていた。
マクドナルドはシングルスの決勝戦の数時間後にはダブルスの決勝戦を行った。そのダブルスでも優勝を飾ったマクドナルドは、シングルスとダブルスと2冠に輝いた15年ぶりの選手となった。
(STATS - AP)
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