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女子テニスツアーのチャイナ・オープン女子(中国/北京、賞金総額482万8050ドル、ハード)は大会2日目の30日、シングルス1回戦12試合が行われ、シード勢が揃って敗退する波乱の1日となった。
第6シードのS・エラーニ(イタリア)は、今季2度目のグランドスラムである全仏オープンで準優勝を飾ると初のトップ10入り。その後の全米オープンでも同大会自身初となるベスト4入りを果たし自己最高位の7位へと上昇するなど絶好調を続けていた。
しかしこの日は、予選を勝ち上がったC・ジョルジ(イタリア)の前にゲームカウント4-5とリードされたところで左太腿の怪我を訴え途中棄権を申し入れて、初戦で姿を消す結果となった。
164cmと小柄な体のエラーニは持ち前のフットワークとトップスピンのストロークで自身のテニスを展開するプレースタイルだったが、この日は試合開始から左太腿にテーピングを施し、動きにキレが無く世界ランク95位のジョルジに接戦を強いられていた。
第1セットでゲームカウント4-5とリードされたところでトレーナーを要求したエラーニだったが、数分後には自らジョルジに歩み寄ると握手を求めてコートを去る決断を下した。
一方、2005年の今大会チャンピオンで第13シードのM・キリレンコ(ロシア)も同胞のE・マカロバ(ロシア)の前に3-6, 3-6のストレートで敗れる波乱に見舞われてしまった。
会場から“カモン、アリア”と大きな声援を受けていたキリレンコだったが、この日はマカロバの勢いを止める事が出来なかった。
第1セットの出だしから2度のブレークを奪われマカロバにゲームカウント0-3とリードされたキリレンコは、逆転する事が出来ずそのセットを失ってしまった。第2セットは逆にゲームカウント3-1とリードしたものの、その後は5ゲーム連続でマカロバに奪われてしまい1時間32分のストレートで敗れ去ってしまった。
今年は5月のマドリッド大会以来2度目の対戦だった両者は、マカロバが2連勝を飾り、対戦成績もマカロバの3勝2敗とマカロバがリードする結果となった。
ジョルジはR・オプランディ(スイス)と、マカロバはA・パブリュチェンコワ(ロシア)と予選勝者のP・エルコグ(スロベニア)の勝者と2回戦で顔を合わせる。オプランディは大会初日の29日にU・ラドワンスカ(ポーランド)を7-5, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。
この日の試合結果は以下通り。
C・ジョルジ ○-× S・エラーニ (6), 5-4, 途中棄権
N・リー(中国) (7) ○-× F・スキアボーネ(イタリア), 6-2, 6-3
M・バルトリ(フランス) (9) ○-× B・ヨバノフスキ(セルビア), 6-3, 6-3
E・マカロバ ○-× M・キリレンコ (13), 6-3, 6-3
L・ドミンゲス=リノ(スペイン) ○-× R・ビンチ(イタリア) (15), 6-7 (4-7), 7-6 (7-4), 6-2
M・ニクルスク(ルーマニア) ○-× L・サファロバ(チェコ共和国) (16), 6-2, 6-0
J・ジョルジュ ○-× V・キング(アメリカ), 6-7 (9-11), 7-5, 6-2
J・ヤンコビッチ(セルビア) ○-× A・ペトコビッチ(ドイツ), 6-2, 6-4
S・ポン(中国) ○-× Y・ウィックマイヤー(ベルギー), 7-5, 7-5
L・ロブソン(英国) ○-× クルム伊達公子(日本), 6-4, 6-4
E・ヴァスニナ ○-× M・バーテル(ドイツ), 6-1, 6-1
森田あゆみ(日本) ○-× M・トロ=フロール, 6-3, 6-0
また、第1シードでエントリーしていたエラーニ/ ビンチ組だったが、エラーニの怪我のためにダブルスから棄権する事が決まった。
今大会の優勝賞金は、シングルスが84万8000ドル、ダブルスが29万800ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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