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女子テニスツアーのモーリラ・ホバート国際(オーストラリア/ホバート、賞金総額22万ドル、ハード)は12日、シングルス準々決勝4試合が行なわれ、予選勝者のM・バーテル(ドイツ)が前年度チャンピオンで第5シードのJ・ガイドソバ(オーストラリア)を2-6, 6-3, 6-2の逆転で下す金星を飾った。
世界ランク64位のバーテルに対し、同34位のガイドソバが試合開始から力の差を見せ付けるプレーで、4-0とリード。5-2からの第8ゲームでもこのセット3度目のブレークをバーテルから奪うと31分でそのセットを先取した。
しかし第2セットに入ると展開は一変。バーテルが3-0とリードし、ガイドソバがオンコート・コーチングを要求してコーチからアドバイスをもらうもバーテルは反撃を許さず、5-3からの第9ゲームをしっかりキープしてセットオールへと持ち込んだ。
勝敗を決める第3セットでは、第3ゲームでブレークを許し1-2とリードされたガイドソバはフラストレーションを募らせ、プレーに冷静さを欠いてしまった。その後の第5ゲームで2度目のブレークを許したガイドソバに対し、攻撃の手を緩める事がなかったバーテルは、2度目のマッチポイントをしっかり決めると、1時間51分で勝利。昨年6月のコペンハーゲン以来となる自身2度目のツアー4強入りを果たした。
決勝進出を懸けてバーテルは、昨年のUSオープンで自身初となるグランドスラムでのベスト4入りを決めた第4シードのA・クルベール(ドイツ)と準決勝を行う。この日の準々決勝でクルベールはS・シルステア(ルーマニア)を6-0, 3-6, 7-5のフルセットで下しての勝ち上がり。
その他の試合では、第1シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)がS・ハレプ(ルーマニア)を6-4, 6-0で一蹴。順当にベスト4へと駒を進めた。
第1セットでは、1度ブレークを奪われたウィックマイヤーだったが、2度のブレークをハレプから奪いそのセットを先取。続く第2セットでは、ウィックマイヤーがハレプを圧倒。
自身のサービスゲームでは1度もブレークポイントをハレプに与えず、ハレプのサービス全てをブレークし1ゲームも与えない完璧なプレーで、わずか57分の快勝で勝利を手にした。
ウィックマイヤーは決勝進出を懸けて第6シードのS・ペア(イスラエル)と対戦する。ペアはこの日、A・チャクエタゼ(ロシア)と対戦したが、4-6, 6-4, 1-0とリードしたところで、チャクエタゼが左足痙攣のため試合続行が不可能となり棄権を申し入れ、ペアに勝利が転がり込んだ。
昨年は内耳疾患から目まいに悩まされたチャクエタゼは、ウィンブルドン以降全ての大会を欠場するなど、ツアー離脱を余儀なくされていた。今季は復活を懸けて、今大会でもここまで順調なプレーを続けていた。
来週に控えた全豪オープンへ欠場かと問われたチャクエタゼは「そうじゃない事を望みます。明日メルボルンへ行き診察してもらいます。きっと大丈夫でしょう。自分はいつも最後まで戦い抜くのですが、もう痛みの中で戦うのは止めたのです。だから途中棄権を申し入れました。」と全豪への望みは無くしていなかった。
思わぬ形で勝利が転がり込んだペアは、昨年7月のワシントンDC大会で準優勝を飾って以来となるツアー4強入りを果たした。
今大会の優勝賞金は3万7000ドル。
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