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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(英国/ロンドン、賞金総額1460万ポンド、芝)は1日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が第4シードのA・マレー(英国)に5-7, 6-2, 6-2, 6-4の逆転で勝利、タイトル防衛に王手をかけた。
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるナダルは、第1セット第12ゲームでマレーにブレークを許したものの、それ以降は安定したプレーで全てのサービスゲームをキープし、2時間59分で決勝進出を決めた。
今大会で地元勢が最後に優勝したのは、1936年のフレッド・ペリーとなっており、地元勢が最後に決勝に進出したのは1938年となっている。それ以来、地元勢の準決勝での戦績は0勝11敗となっている。
この日の準決勝では、4回戦で負傷した左足の影響を見せないプレーを
披露したナダルは「アンディには気の毒に思います。」と、試合後の会見でコメントしている。
この日の勝利で大会連覇に王手をかけたナダルであるが、決勝の結果がどうであれN・ジョコビッチ(セルビア)に世界ランク1位の座を明け渡すことが決まっている。
24歳のジョコビッチは、2004年2月にR・フェデラー(スイス)が世界ランク1位となって以来、フェデラーかナダル以外の選手では初となる王座奪取となる。
「彼ら2人は、信じられないくらい安定していますし、この数年はまさに支配的でした。ナンバー1になるチャンスを与えてくれませんでした。」とジョコビッチ。「ナンバー1になるには、この7ヶ月で1敗しかしないことです。もしそれが出来るなら、可能です。」
昨年末のデビスカップ決勝でセルビアを率いてタイトルを獲得したジョコビッチは、今シーズン開幕から全仏オープン準決勝でフェデラーに敗れるまで43連勝を達成していた。
また連勝の間、ジョコビッチは全豪オープンを含む7大会でタイトルを獲得。さらに4大会の決勝でナダルを破っていた。
「彼のゲームは本当に完成されています。良いサーブに良いフットワーク。反応も素早いし、とても難しいショットをこともなげに実行し、コートの内側に入ってきます。」と語ったナダルは、ジョコビッチに対し通算16勝11敗と勝ち越しているだけでなく、グランドスラムでは5勝0敗としている。
第1セットを落としたナダルは、第2セット1-2で迎えた第4ゲームで15-30とマレーにリードされる。次のポイントでチャンスボールをマレーに献上してしまったナダルであったが、このショットでマレーがミスを犯し30-30となる。危うくブレークピンチとなるポイントを切り抜けたナダルは、ここから7ゲームを連取し試合の主導権を握る。
「おそらく、試合のターニングポイントでした。」と試合後にナダルはコメントしている。
一方のマレーは「ほぼポイントでした。ラファとの対戦の時には、ビッグショットで対抗する必要があります。あのポイントでは、少し強すぎました。」と、この1本を振り返った。
これで勢いに乗ったナダルは、ここから3本しか凡ミスを犯さない安定したテニスを展開、マレーに付け入る隙を与えないまま残りのゲームを逃げ切った。
3年連続で準決勝敗退という結果に終わったマレーは「タフでしたが、常にベストショットを打ちました。自分の限界に挑戦しました。それが全てです。今の気持ちは、とても説明できません。」と、悔しさを隠さなかった。
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