男子テニスツアーのメディバンク国際男子（オーストラリア/シドニー、賞金総額３７万２５００ドル、ハード）は１３日、シングルス２回戦８試合を行い、今大会５度目の優勝を狙う第４シードのＬ・ヒューイット（オーストラリア）がＡ・セッピ（イタリア）を6-0, 6-2とわずか５５分の圧勝で破り、順当に準々決勝へ駒を進めた。
試合開始から６ゲームを連取し第１セットを奪ったヒューイットは、第２セットでは先にブレークを奪われてリードを許したものの、そこからまた６ゲームを連取するなど、最後はセッピのダブルフォルトでゲームセット。元世界王者らしいプレーで、地元での優勝へ一歩前進した。
セッピとの対戦成績をこれで２勝２敗としたヒューイットは「以前彼にマッチポイントを握ってから逆転で敗れた経験があったが、今日の試合展開はそれに比べるとかなり良いものだったね。」と１月１８日に開幕する全豪オープンへ向けて自信を高めていた。
ヒューイットは準々決勝で、２００６年の全豪オープン準優勝者のＭ・バグダティス（キプロス）と対戦する。バグダティスはこの日、Ｖ・トロイキ（セルビア）を7-5, 6-3のストレートで下しての勝ち上がり。
地元からの主催者推薦で出場しているＰ・ルクザック（オーストラリア）は、第２シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）を1-6, 6-4, 6-2の逆転で下す大金星を挙げてベスト８入りを果たした。昨年１０月、３０歳にして自己最高位の６４位を記録したルクザックは、２００５年２月以来自身２度目となるＡＴＰ大会ベスト４入りをかけてＥ・コロレフ（ロシア）を6-1, 6-2で倒したＭ・フィッシュ（アメリカ）と対戦する。
その他の試合では、Ｊ・ベネトー（フランス）がＴ・デント（アメリカ）を6-3, 5-7, 7-6 (7-2)の接戦で、Ｒ・ガスケ（フランス）が第８シードのＢ・ベッカー（ドイツ）を6-2, 7-6 (7-4)で、予選から勝ち上がったＬ・メイヤー（アルゼンチン）はＰ・クエバス（ウルグアイ）を6-4, 6-2で下しベスト８進出を決めた。
Ｐ・スタラーチェ（イタリア）はラッキールーザーのＤ・ヒメノ=トラバー（スペイン）と対戦中、6-3, 3-2とリードしたところで、ヒメノ=トラバーが足の怪我を理由に棄権を申し入れ労せず勝利を手に入れた。世界ランク７３位のヒメノ=トラバーは、第１シードで出場予定だったＧ・モンフィス（フランス）が右肩の怪我を理由に大会直前で欠場したため、代わって本戦入りしていた。
準々決勝ではベネトーがメイヤーと、ガスケがスタラーチェとそれぞれ対戦する。
今大会の優勝賞金は６万７２６０万ドル。
（2010年1月14日10時20分）
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