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男子テニスツアーのAEGON選手権(イギリス/ロンドン、賞金総額75万ユーロ、芝)は木曜日、爆弾予告で試合開始が遅れるアクシデントがあったが、第2シードのA・ロディック(アメリカ)が、第15シードのL・ヒューイット(オーストラリア)を下すなど、ベスト8が出揃った。
この日の大会は、爆弾を仕掛けたと書かれた紙が壁に貼り付けてあるのが発見され、会場を捜索する事件が起きたことから、試合開始が遅れるアクシデントに見舞われた。しかし元チャンピオン同士の試合は、両者動揺することもなく行われ、ロディックがヒューイットを7-6 (7-2), 7-6 (7-4)の接戦で下し準々決勝へ駒を進めた。
当初大会関係者は、技術的な問題が発生したとして試合開始を遅らせていたが、その後に事件の事を明らかにした。「みなさんの心配事は、無事が確認されているかということだろう。大したことは起きなかったし、大会関係者はどうするか決断を下そうとしていたのさ。自分達はこのままコートに残って試合ができることを望むしかなかった。でも初めての体験だった。」と、ロディックも多少の驚きと理解を見せていた。
2セットともタイブレークに持ち込まれたこの試合は、両者ともかつて今大会では4度の優勝を挙げているチャンピオン対決にふさわしい接戦となり、マッチポイントはロディックのこの日18本目のサービスエースで締めくくられた。
試合を振り返ってロディックは「今日のコンディションは厳しいものだった。風が強くて、本当強風と言っていいくらいだった。だから気分良く試合に臨めなかったんだ。でも目の前のボールに集中して、とにかくサービスキープに心がけた。タイブレークでは良い形でプレーができのが良かったね。」と、この日の勝因を分析していた。
準々決勝では、この日の試合でロディックを越える19本のサービスエースを記録した、第9シードのI・カルロビッチ(クロアチア)と対戦する。カルロビッチはN・マウー(フランス)を6-3, 6-4で倒した。
地元の期待を背に登場した第1シードのA・マレー(英国)は、第16シードのG・ガルシア=ロペス(スペイン)を6-4, 6-4のストレートで退け8強入りを決めた。「彼(ガルシア=ロペス)は出だしのサーブも良く、好スタートを切っていたんだ。でも、第1セットの終盤でやっとブレークに成功すると、その後はどんどん安心してプレーができて、自分のショットを打ち込むことができたんだ。」と、マレーは試合を振り返った。
地元での初優勝を狙うマレーは、ベスト4入りを懸けて第8シードのM・フィッシュ(アメリカ)と準々決勝を行う。フィッシュはこの日、第10シードのF・ロペス(スペイン)を6-1, 6-4とわずか51分で退け、ベスト8入りをしている。
第6シードのJ・ブレーク(アメリカ)はS・クエリー(アメリカ)との同胞対決を6-4, 4-6, 6-3と、先輩の意地で制した。「クエリーは、第1セットを取られても気持ちを維持して戦い続け、第2セットを奪い返してフルセットへ持ち込んだ。常に前向きな姿勢で努力を続けていたのは、若い選手には本当に必要なことさ。」と、29歳のブレークは、21歳のクエリーの頑張りを称えていた。
第3シードのG・シモン(フランス)は第14シードのM・ヨージニ(ロシア)に1-6, 6-2, 2-6で破れ、この日唯一となる上位シードの敗退となった。残りの試合では、元世界ランク1位のJ・C・フェレーロ(スペイン)が予選勝者のX・マリス(ベルギー)を6-4, 7-6 (7-4)で下しての8強入り。
残るベスト8進出者はS・ダルシス(ベルギー)で、前日の水曜日に第4シードのG・モンフィス(フランス)が手首の怪我を理由に欠場を表明したため、不戦勝で準々決勝進出を決めていた。
今大会の優勝賞金は8万4300ユーロ。
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