（オーストラリア、シドニー）
メディバンク国際女子（賞金総額６０万ドル、ティア２）は水曜日、準々決勝が行われ４強が出揃ったが、トップシードのＡ・モレスモ（フランス）がＪ・ヤンコビッチ（セルビア）に敗れて姿を消すなどの番狂わせがあった。
先週ニュージーランドでのＡＳＢクラシック（ティア４）の決勝でＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）を下し見事優勝でシーズンを明けたヤンコビッチは、今大会でも勢いそのままに、１回戦では第５シードのＭ・ヒンギス（スイス）を下し、この日の準々決勝ではモレスモを7-5, 6-0で倒す大健闘を見せた。現在ランキング１２位のヤンコビッチはこれで連勝を８に伸ばし、ランキング３位のモレスモから４度目の対戦で初勝利を飾った。
昨年は全豪オープン、ウィンブルドンと２度のグランドスラム優勝を遂げたモレスモは、今年初となる今大会で、昨日の２回戦でも同胞のＴ・ゴロバン（フランス）にフルセットにもつれる苦戦を強いられ、本来のプレーが見られていなかった。この日もファースト・サーブの確立が５０％と波に乗れず、６回もブレークを許すなど不本意な結果となった。「今日の結果にはがっかりしているし、これからやらなきゃならないことがたくさんあるって感じるわ。できればもう１～２試合はやりたかったけど、今は新たな課題をこなして全豪オープンへ臨まなきゃね。」と、モレスモは敗戦を振り返り、全豪オープンまでに調整するつもりだ。準決勝へ駒を進めたヤンコビッチは、Ａ・イバノビッチ（セルビア）を6-4, 6-2で倒した第８シードのＮ・バイディソバ（チェコ共和国）と決勝への切符を掛けて争う。
モレスモとは打って変わって、世界ランキング５位で第３シードのＫ・クレイステルス（ベルギー）はＳ・ペア（イスラエル）を6-2, 6-1の圧勝で難なく４強入りを果たした。準決勝では、Ｋ・シュレボトニック（スロベニア）を7-5, 6-1で退けたＮ・リー（中国）と対戦する。クレイステルスは、「（全豪オープンの前哨戦である）このような大会に出るのは本番に向けた調整を図るため。まだまだ調整不十分なところがあるのに、今日の試合は一方的に終わってしまって、あまりためにならなかったわ。」と、楽勝の試合に物足りなさを感じているようだった。
今大会の優勝賞金は８万８千２６５ドル。
（2007年1月11日10時02分）
全仏OP ティームに主催者推薦与えず 
