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“マダム”、エナン・アーデンの真骨頂だ。167センチ、57キロのスリムな体ながら、むちのようにしなる右腕から切れ味鋭いショットを繰り出し、パワーのクズネツォワを追い詰めた。
ストレート勝ちで連覇達成。重圧から解放された晴れやかな笑顔で「最高の気分」。元世界女王のナブラチロワ(米国)から贈られたカップを誇らしげに掲げた。
大会の後半は軽い不眠にも陥ったが、いつも通りにスピンのきいたボールを打ち分けた。相手のミスも誘い第1セットは6-4。第2セットはクズネツォワの強烈なフォアに度々苦しんだが、3-3の第7ゲーム、40-15から果敢なネットプレーでブレークに成功し「これが分岐点になった」。勢いに乗り、一気に6-4で押し切った。
連覇を目指した2年前の全仏は体調不良により2回戦敗退。こうした経験から「24歳だし、練習にはハードさより質を求めた。体調を整えることに重点を置いている」と意識を変えた。1月の全豪は決勝を腹痛で途中棄権したが、この無念を晴らす3度目の全仏制覇だ。
「3回も勝てて幸せ」。強打が持ち味の若手が次々に台頭するパワーの時代に、豊富な経験に裏付けられた的確なプレーで大きな存在感を示した。(共同)
(了)
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