「もっとできることあった」準Vに反省の弁

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決勝で敗れたルーネ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は日本時間17日(現地16日)、シングルス決勝が行われ、第12シードのH・ルーネ(デンマーク)は第13シードのJ・ドレイパー(イギリス)に2-6, 2-6のストレートで敗れ「ATPマスターズ1000」2度目の優勝とはならなかった。試合後の会見でルーネは「もっと自分のできることがあったと思う」とコメントしている。

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21歳のルーネは2022年11月のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)で鮮烈な結果を残し決勝に進出。最後はN・ジョコビッチ(セルビア)を下し「ATPマスターズ1000」でタイトルを獲得した。

その後も2度「ATPマスターズ1000」で決勝に進出していたが、いずれも敗れ準優勝という成績を記録している。

今大会は初戦の2回戦でC・ムーテ(フランス)、3回戦でU・アンベール(フランス)、4回戦でS・チチパス(ギリシャ)、準々決勝でT・フリークスポール(オランダ)、準決勝でD・メドベージェフといった強敵を撃破。約2年4ヵ月ぶりとなるマスターズ制覇に王手をかけた。

対するドレイパーは23歳のサウスポー。今大会はJ・フォンセカ(ブラジル)T・フリッツ(アメリカ)B・シェルトン(アメリカ)C・アルカラス(スペイン)らを破り、決勝に進出。初の「ATPマスターズ1000」タイトルにあと一歩まで迫った。

決勝戦、ルーネはドレイパーに終始主導権を握られ、4度のブレークを許す。リターンゲームでは10本のサービスエースを決められるなどファーストサービスが入ったときに92パーセントの高い確率でポイントを獲得され、1度もブレークチャンスを握れず、わずか1時間9分で完敗となった。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはルーネの試合後のコメントが掲載された。

「もっと自分のできることがあったと思う。アグレッシブにプレーするチャンスがあったのに、それが十分ではなかった。つまり、今大会はいいプレーができていたし、戦術的にも非常に賢明だったんだけど、まだアグレッシブなプレーに完全にコミットできていなかったんだ。それが今日の敗因だと思う。ジャック(ドレイパー)はとてもいいプレーをしていた。彼を苦しめるチャンスが何度かあったのに、それをものにできなかった」

またルーネは試合を通して感じたことを素直に言葉にした。

「今日の試合が始まってすぐに思ったのは『2022年のパリで僕がどんなプレーをしたか覚えているか?』ということだった。そう自分に言い聞かせて『そうだ、あのときみたいにプレーしたい』と答えたんだ」

「あのときは自分のテニスにもっと打ち込んでいたよ。あそこで心地の良いストレスを感じていたとき、僕はもっと踏み込んで、もっとネットに出て、もっと攻撃的になっていたと思う。今の僕は悪いストレスが溜まっているから、ベースラインの3メートル後ろで戦おうとするんだ。ジャックのような選手は、昨日カルロス(アルカラス)を破ったばかりで自信に満ちあふれている。彼は僕を左右に動かし、すぐウィナーを打ってくる」

「でも、いま僕の中では、これから何を練習すればいいのか、マイアミで何をすればいいのかはっきりしている。もっとアグレッシブにプレーすることだけだ」

決勝での敗北のあともすぐに前を見据えたルーネ。マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は現地19日にスタートする。

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(2025年3月18日15時39分)
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