灼熱の全豪 どのくらいの暑さ?

テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は18・19日、会場の最高気温が40度を超える猛暑日となった。

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この2日間はまさに灼熱で、外に出ると数分後には汗が噴き出るほどの暑さ。多くの来場者は強い日差しを避けるため日陰に隠れ、長い時間 日を浴びると熱中症にもなり兼ねない。

観客を見ると一目瞭然で、日陰の席には多くの人々が腰をおろすが、日が当たる席は数名しか座っておらず、試合観戦も過酷な状況を物語っている。


画像:tennis365.net


また、会場に設置されている扇風機や噴水で暑さをしのぐ来場者も多く見受けられる。


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大会5日目の19日、大会レフリーのW・マッケウェン氏は声明を出した。

この日のメルボルンの予想最高気温は42度で、午後から寒気が入ると予報。そして、午後2時頃に最高気温は40.2度を記録し、WBGT(湿球黒球温度の指標)は31.1だった。マッケウェン氏は「気温とWBGTを見ると、ヒートポリシーの適用に今日はかなり近かった」とコメント。

※ヒートポリシーとは
気温40度を超えた場合、または気温32.5度でも気温・湿度・風速などを加味した体感も考慮し、大会側がプレー続行不可能と判断した場合に中断する特別ルール。

「午後2時25分に40.2度となったが、WBGTは31.1。気象庁から天気の専門家が来ており、気温と寒気が流れ込むタイミングをアップデートしている。WBGTが32.5になったら、速やかに試合中止を求める準備もできていた。しかし、予想通り寒気が流れ込むと、気温は26分間で4.9度下がった。この環境下では公正な判断を下すことが最優先だが、かなり挑戦的なことでもある」


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「選手たちは暑さの中で戦っているが、全豪オープンはヒートポリシーを適用している数少ない大会の1つ。これまでにも基準に達した場合、ヒートポリシーを適用したこともある。メディカル・チームとも密に連絡を取り、選手たちには暑さに対しての準備をしっかりするように伝えている。多くの選手がオーストラリアに早めに来て、気温に慣れるように調整している」

「選手たちの準備は称賛に値する。ここまでの数日は厳しい状況だったが、それでも選手たちは必死に戦った。大会前に知らせているし、それにはヒートポリシーも含まれている。大会はルールやポリシーをしっかり定めた上で開催している。そして公正を保つためにも、それを途中で変えることはできない」

「もちろん、こんな環境のもとでのプレーは簡単ではないと理解している。同時に、我々のチームにとっても挑戦。特にコートで働いてくれているボールキッズや線審らを含めて。こんな中でも、辛さを解消するためにできることはやっている。毎年大会が終わるとポリシーや手順などを見直している。関係者と話し合いもしている」


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18日、第14シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は最高気温が40度を記録する中、2時間45分で元世界ランク6位のG・モンフィス(フランス)を振り切った。

試合後の会見では「選手がどんな状況を潜り抜けているか理解してほしい。チケット等の関係があるのは分かっている。試合をしなければ観客は嬉しくない。大きな決断を下す前に、色んな角度から状況を見る必要がある」と選手側の意見を主張している。






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(2018年1月19日21時15分)
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