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Vol.16 急造ペアの即席コンビネーション

during the match プレイが始まったら……

いざ試合が始まると、事前の打ち合わせどおりにいかないことも多い。混乱を避けるには、試合中に確認し合うことが大事。このページではフォーメーションと、センターボールの対応、ロブ対応と最低限必要な3つのテーマに絞って解説する。

break the formation 型にとらわれる必要はない

セオリーより長所優先の陣形で

初コンビの場合、いくら事前に打ち合わせをしていても、プレイがかみ合わないことが多い。ダブルスの動きは、局面次第で複雑に展開していく。コンビネーションが確立されていて、初めてそれに対応できるのであって、不慣れなペアの場合はできることが限られているからだ。

だとすれば、そうした複雑なコンビネーションやダブルス特有のセオリーは、捨ててみるのもありだ。たしかに雁行陣より平行陣のほうが有利だし、堅牢なフォーメーションは安定感がある。だがそれにとらわれすぎて、自分たちの長所を生かせなければ意味がない。前のページでも述べたように、互いの長所、得意なショットを引き出す陣形やプレイが初ペアには必要なのである。

ストローカーなら、後ろで構えてボールをつくるという仕事がある。ボレーヤーなら、リターン&ネットという意表をつく作戦もできる。自分とパートナーの長所の組み合わせを考えるべきだ。

vs center ball 真ん中はどちらのボール?

後衛にはリスク管理が不可欠

次はセンターに来たボールの処理について。慣れたペアでも、譲り合ってしまうことがあるほどで、とくに初コンビにとっては対応がむずかしいケース。まただからこそ、どちらの処理かを事前に約束事として決めておいたほうが無難だといえる。

とはいっても、どちらが対応するかは原則的には状況次第。前衛の場合もあるし、後衛の場合もある。ただおそらく、実際にボールに触る回数は後衛のほうが多いはず。手を出したくても出せないケースが前衛にはあるからだ。ネットや相手との距離からいって、それは仕方がない。

しかし、つねに後衛対応を前提にすることは、じつはお勧めできない。あくまでも後衛はリスク管理。前衛が取れなかったときの受け皿として考えるべき。またそれを強く意識してほしい。でなければ、相手にプレッシャーをかけられない。取れる場合は取りに行く。その姿勢が、前衛から失われてしまうからだ。実際は後衛が対応するが、つねに前衛は前で取ることを狙っていくべきだ。

vs lobbing ball ロブ対応の心がけとは?

信頼と持ち場意識が求められる

もうひとつダブルスならではの処理が求められるのが、ロブへの対応。

ロブに関しては、「持ち場感覚」をかなり意識してほしい。持ち場とは、コートを左右半分、つまりフォアサイドとバックサイドに割ったその半面である。自分のサイドに来たボールは、浅くても深くてもとにかく取る。スマッシュでもハイボレーでも、あるいは一度落としてでも、絶対に取る。その持ち場意識がダブルス、とくに不慣れなふたりには必要だ。

それには身長や経験は関係がない。パートナーが小柄でも、その守備範囲のロブであれば、パートナーに任せる。自分がスマッシュが得意でも任せる。あなたを信頼していますよ、というその姿勢がのちのち生きてくるからだ。また任せてみて初めて、できることとできないことなど、わかることも多い。とくに試合序盤では、信頼して持ち場を離れないことが大切。出過ぎた真似は禁物だ。
前衛はつねに前でボールを取ることを狙う
後衛の鋭いショットに対して相手が当てて返しただけのボールに、積極的に反応した前衛の杉山。このように、前衛はつねに前でボールを取ることを狙っていくべき。また逆に後衛は、万が一そのボールが前衛をスルーして自分の所に来ても、しっかりと対応できるように準備しておくべき。リスク管理の姿勢が大切だ
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(テニスジャーナル 2004年5月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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