男子テニスで元世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)は29日、31日に開幕を控えるブリスベン国際(オーストラリア/メルボルン、ハード、ATP250)のイベントに登場。質疑応答のコーナーで状態について問われると「1ヵ月前に予想していたよりも、今日はずっといい感じ」と明かした。
>>【動画】ナダルとルーネがブリスベン国際の会場で共に練習<<37歳のナダルは同大会で、今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)以来のツアー復帰を果たす予定。
今季は負傷後に左大腰筋の関節鏡手術を受けリハビリに励み、10月に入ってからはコートで練習する様子を定期的に自身のSNSで公開。プレシーズンではクウェートや地元スペインのマヨルカにあるラファ・ナダル・アカデミーで調整し、20歳の
A・フィス(フランス)や同年の
R・ガスケ(フランス)らと汗を流した。
そして開幕数日前となった27日の朝、ナダルはオーストラリア入り。その後、大会の会場で汗を流すなど調整を行うと今回は多くの観衆が待つイベントに登場した。その時のコメントが全豪オープン公式サイトに掲載された。
ナダルは現在の状態について「調子はいいよ。文句のつけようがないね。1ヵ月前に予想していたよりも、今日はずっといい感じだよ」と言及。それでも「僕にとって、トーナメントで優勝することを考えるのは不可能なんだ」と明かした。
「今の僕に可能なことはコートへの復帰を楽しむこと。あまり期待していないよ。正直なところ、僕が期待しているのはコートに立って、競争心を感じ、ベストを尽くすことだけ。最初は大変なプロセスになるだろうね。結局、テニスコートに立つことがなくなって1年が経ったけど、この1か月間はとても良い強度で練習を続けてこれた。不可能なことがないとは言わないけど、ここにいること自体が勝利だよ」
昨年ほとんどコートに立つことができなかったことについては「コートに立っていないときは、いくつかのことを失うことになる。試合に出られなくなると、もちろん試合や観客、最高のスタジアムでのプレーが恋しくなるよ」とした。
「僕が一番恋しかったのは出場する準備ができている、楽しむ準備ができている、頑張る準備ができているという感覚だったのかもしれないね」
「僕は長期的な目標は立てていない。シーズンが進むにつれて、より競争力を高めていけるようにしたいんだ。短期的にどんなことが起こるか予測しようとする選手ではないし、中期的にはさらに厳しい。逆境を受け入れ、物事が最初から完璧に進むわけではないことを受け入れることが大切。ただ毎日、正しい姿勢とメンタルでいなければならない」
ナダルはブリスベン国際出場後、1月14日に開幕する全豪オープンに臨む予定。
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