女子テニスの最終戦 GNPセグロス・WTAファイナルズ(メキシコ/カンクン、ハード)は30日、シングルス予選ラウンドロビンの初戦が行われ、第2シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)が第7シードの
M・ボンドロウソワ(チェコ)を7-6 (7-3), 6-0のストレートで破り、初戦で白星を飾った。試合後、問題視されているコート状態について「みんな同じコート、同じコンディション。だから、そんなことは気にしないわ」と語った。
>>【動画】コートの整備不良か...バウンドした際のボールの軌道が大きく変化<<>>ジョコ、アルカラスらパリマスターズ組合せ<<最終戦 GNPセグロス・WTAファイナルズは今季の獲得ポイント上位8選手のみが出場できるシーズン最後の大会であり、賞金総額は900万ドル(約13億円)。
22歳のシフィオンテクは今季、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)やチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、WTA1000)を含む5大会で優勝。しかし、先月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)では4回戦で屈すると大会後の世界ランキングで75週ぶりに1位から陥落した。
最終戦に出場するのは今回が3年連続3度目。昨年大会は予選ラウンドロビンを全勝で勝ち上がったものの準決勝で
A・サバレンカに敗れ、決勝進出を逃していた。
そのシフィオンテクは初戦、今年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)女王であるボンドロウソワと激突。第1セットでは互いにサービスゲームが安定せず2度ずつブレークしタイブレークに突入。先にミニブレークを許したシフィオンテクだが、反撃に出ると3度のミニブレークを奪い先行する。
続く第2セット、サービスゲームが不安定なボンドロウソワに対しシフィオンテクは1ゲームも許さず、1時間39分で勝利した。
この日敗れたボンドロウソワや29日にサバレンカが女子テニス協会のWTAに不満を吐露する中、試合後の会見でそれについて質問を受けたシフィオンテク。不満はあるものの試合に集中していること、全ての選手が同じ状況であると言及した。
「もちろん、誰にとってもポジティブなことではないわ。でも、そのことに気を取られず自分のやるべき事に集中するのが大事だと思う。クレーや芝の上では、時々変なバウンドをすることもある。そういう視点で考え、自分のプレーをするようにしている。確かに快適ではない。このコートで練習する時間もなかったからね。でも、最終的にはみんな同じコート、同じコンディションだから、そんなことは気にしないわ」
WTAファイナルズは近年開催地が定まっておらず、昨年はアメリカのフォートワースで行われた。そして今年の開催地に関してもすぐには決定せず多くの候補が挙がっていたが9月7日にメキシコのカンクンで開催されることが正式決定した。しかし、準備期間2カ月余りの開幕ということもあり、コートの整備や大会運営が円滑に進んでいないようだ。
【GNPセグロス・WTAファイナルズのシングルスの組合せ・結果】
・バカラー グループ
A・サバレンカ 1勝0敗
J・ペグラ(アメリカ) 1勝0敗
E・ルバキナ(カザフスタン) 0勝1敗
M・サッカリ(ギリシャ) 0勝1敗
・チェトゥマル グループ
I・シフィオンテク 1勝0敗
C・ガウフ(アメリカ) 1勝0敗
O・ジャバー(チュニジア) 0勝1敗
M・ボンドロウソワ 0勝1敗
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