男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)は28日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの
J・シナー(イタリア)が第3シードの
A・ルブレフを7-5, 7-6 (7-5)のストレートで破り、大会初の決勝進出を果たした。また、この勝利でシナーは今季マッチ55勝を記録。1968年のオープン化以降のイタリア人男子選手として1シーズン最多勝利数となった。
>>ジョコ、アルカラスらパリマスターズ組合せ<<今月のチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)で今季3勝目を飾ると共にキャリア9度目のツアー制覇を成し遂げた22歳のシナー。今大会では1回戦で世界ランク15位の
B・シェルトン(アメリカ)、2回戦ではラッキールーザーで本戦入りした同52位の
L・ソネゴ(イタリア)、準々決勝では第7シードの
F・ティアフォー(アメリカ)を全てストレートで下し4強入りした。
世界ランク5位のルブレフと対戦したこの日の第1セット、第6ゲームでブレークポイントを握られると最後はシナーがダブルフォルトを犯しブレークを許す。それでもルブレフのサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでブレークバックに成功すると、そのまま5ゲームを連取し先行する。
続く第2セット、終盤となった第9ゲームで鋭いリターンエースからブレークチャンスを掴んだシナー。強烈なショットでルブレフを揺さぶりブレークに成功する。しかし、直後の第10ゲーム、ルブレフのボールを返球できずブレークバックを許しタイブレークに突入。
タイブレークでは1度ずつミニブレークを奪い合い5-5の場面、シナーはフォアハンドウイナーを決めマッチポイントを握る。すると直後のゲームでルブレフがダブルフォルトを犯し2度目のミニブレークに成功。1時間49分で勝利し、イタリア人男子として1978年のC・バラズッティ(イタリア)が記録した1シーズン54勝を上回り歴代1位となった。
今季4勝目とキャリア10勝目がかかるシナーは決勝戦、第1シードの
D・メドベージェフと対戦する。メドベージェフは準決勝で第4シードの
S・チチパス(ギリシャ)を6-4, 7-6 (8-6)のストレートで下しての勝ち上がり。
■関連ニュース
・東京Vシェルトン、シナーに敗れる・「君に勝つため」7度目の正直でV・シナーがツアー9度目V メドに雪辱■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング