男子車いすテニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/東京、ハード、ATP500)は20日、シングルス決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
小田凱人が第2シードで同8位の眞田卓を6-3, 6-3のストレートで下し、同大会初優勝を飾った。優勝後の会見で小田は「本当に満足できる試合でした」と語った。
>>望月 慎太郎vsカラツェフ 1ポイント速報<<>>望月 慎太郎らジャパンOP組合せ・結果<<17歳の小田は今シーズン、6月の全仏オープンで四大大会初優勝を飾り史上最年少で世界ランク1位の座に就くと、勢いそのままにウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)でも優勝し四大大会2大会連続優勝を成し遂げた。
同大会に出場するのは2年連続3度目で、昨年は決勝で元世界ランク1位の
国枝慎吾に3-6, 6-2, 6-7 (3-7)のフルセットの死闘の末に敗れ準優勝。今大会では1回戦で同25位の藤本佳伸、準決勝で同18位の鈴木康平を下し決勝に進出した。
決勝戦の第1セット、小田は第2ゲームで先にブレークに成功したものの、第5ゲームでブレークバックを許す。それでも直後の第6ゲームで再びブレークポイントを握ると、最後はリターンエースを決めこのセット2度目のブレークを奪い先行する。
続く第2セット、小田は第3ゲームと第7ゲームでブレークを果たしリードを広げる。第8ゲームで1度ブレークを許したものの、最後は第9ゲームでフォアハンドのウィナーを決め、大会初優勝を飾った。
試合後の会見で小田は「去年は優勝できなかったので今年できたことはすごいうれしいです。今日の試合は昨日よりもはるかに調子が良くてサーブの課題もクリアできました。本当に満足できる試合ができたと思います」とコメント。
初戦敗退となった先月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)からの切り替えについては「今大会、注目度やプレッシャーは大きかったと思います。ただその中で、今日は特にそれをパワーに変えて試合できました。グランドスラムでも1回戦から多くの人に観てもらうことは中々ないですけど、ただここに来れば色んな人が観てくれると思うので、それを自分の力に変えてプレーできたと思います」と明かした。
世界ランク1位に立って初めてホームで戦ったこと小田は「ホームで戦う難しさはあまり感じたことはです。こんなにうれしいことは僕の中ではないので」と述べ、続けて「難しいというのは無いですけど、ただプレッシャーはあります。それはホームだからというわけではないです」とした。
「1位になって、僕は最年少ですけど相手は20代・30代の選手で少し複雑な感じの中で試合をしていかなければならないです。今までは僕が80位・90位で勝っていくぞっていう気持ちでプレーしましたけど、その気持ちが1位になってから消えていくのが怖いです。なので1位になっても関係なく、ガンガン攻めてっていうのが僕のやるべきところだと思います。それができなくなったら勝てなくなるので熱を持ってやっていきたいですね」
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