テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は5日、試合途中で4日から順延となった男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク106位の
ダニエル太郎は第32シードの
B・シェルトン(アメリカ)に4-6, 3-6, 6-3, 6-4, 3-6のフルセットの大激闘の末敗れ初戦敗退となり、大会初白星とはならなかった。試合後には「昨日から修正できたが彼(シェルトン)がアジャストしてきた」と語った。
>>錦織vsクドラ 2回戦 1ポイント速報<<>>錦織出場CH 組合せ<<>>ジョコビッチ、綿貫らウィンブルドン組合せ<<30歳のダニエルがウィンブルドンの本戦に出場するのは今回が2年連続5度目。まだ本戦で勝利を挙げたことはない。
今大会ダニエルは予選から出場。予選決勝で世界ランク188位の
K・コピーヤンス(ベルギー)にフルセットで敗れたものの、本戦に欠場者がでたためラッキールーザーとして本戦に入った。
4日に始まったこの試合、開始からサービスキープが続くもダニエルは終盤の第10ゲームでブレークを許し、先行される。続く第2セットでは序盤で3ゲーム連取を許すと第7ゲームに入ったところで雨が強まり試合は一時中断となる。再開が待たれたものの雨が止まず、試合は5日に順延となった。
一夜明けて再開されると20歳のシェルトンがそのままリードを守り、ダニエルは2セットダウンと後がなくなる。
それでも第3セット、ダニエルは第4ゲームでこの試合初のブレークに成功すると、その後シェルトンにブレークを許さず1セットを返す。
第4セット、ダニエルはファーストサービス時に73パーセントの確率でポイントを獲得しシェルトンに1度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは第7ゲームでブレークを果たし、勝負をファイナルセットに持ち込む。
迎えたファイナルセット、第2・第4ゲームでブレークポイントをしのいだダニエルだったが、第6ゲームで再びブレークポイントを握られると最後はリターンエースを決められシェルトンにブレークを許す。その後挽回することが出来ず、3時間4分で力尽きた。
試合後の会見でダニエルは「今日は、昨日からの修正ともっとリスクを取るような動きができたと思いますけど、第5セットで彼(シェルトン)がそれに対してアジャストしてきました。悔しくて“負けちゃったなぁ”という感じです。もうちょっと、昨日の時点から試合中に切り替えて競る能力が自分にあれば良かったと感じてます」とコメント。
「芝でああいうサーブを受けると絶望的な感じがします。昨日はキープできてもなんかちょっと気持ちが良くないし、リターンでも全くチャンスをもらえないので、何か工夫しないと相手にプレッシャーかけないとと思いました。それを第1セットを取られた時点で第2セットから切り替えてできたりとか、チャンスがない中でも少し工夫してみるとかができたのかなと。それがこれからの課題かもしれないです」
勝利したシェルトンは2回戦で世界ランク60位の
L・ジェレ(セルビア)と対戦する。ジェレは1回戦で同58位の
M・クレッシー(アメリカ)を6-7 (5-7), 7-6 (7-3), 7-6 (10-8), 7-6 (9-7)の逆転で下しての勝ち上がり。
同日には第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードの
D・メドベージェフ、第5シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第8シードの
J・シナー(イタリア)、第9シードの
T・フリッツ(アメリカ)らが2回戦に駒を進めている。
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