男子プロテニス協会のATPは22日、世界ランク108位の
H・ガストン(フランス)に対し「反スポーツマンシップ行為」を行ったとして14万4,000ユーロ(約2156万円)の高額な罰金を科したことを発表。その後、今後1年間同様のペナルティを犯さないことを条件に罰金を半減させたことも公表した。
>>ガストンの「反スポーツマンシップ行為」の瞬間<<ガストンがペナルティを受けた試合は今年4月に行われたムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)2回戦の
B・チョリッチ(クロアチア)戦。この試合でガストンは3-6, 3-6のストレートで敗れたのだが、問題となったのは第1セット3-5で迎えた第9ゲームのガストンのサービス時、アドバンテージチョリッチとセットポイントが握られたときに起きた。
ガストンはこのときアンダーサーブで相手の虚をついたものの、チョリッチに対応されリターンが深く返球される。ガストンは何とか追いついたがチョリッチのチャンスボールとなりスマッシュを打つ体勢に入られた。このときガストンはポケットに入っていたセカンドサービス用のボールをわざとコート上に落とし、ポイントを止めるよう要求。チョリッチは構わずスマッシュを打ちポイントはチョリッチへ。ガストンの要求もむなしくセットを落とす結果となった。
スマッシュを打たれる直前、ガストンが右手でボールをコートに投げ落としている状況が配信用のカメラに映っており、「反スポーツマンシップ行為」に認定された。
今回の行為だけで14万ユーロもの大金を罰金として科すのは重い処分に思えるが、ATPは同日に声明を発表。今シーズンから適用されたルールに則り設定されたものとしている。
ATPは声明で「マドリッド2回戦での出来事を受け、ガストンはスポーツマンシップに反する行為により14万4,000ユーロの罰金を課されました。ATPルール2023では、同じシーズンに新たな違反を犯すと、罰金が100パーセント増加することになっています。ガストンは、2023年シーズンで4回目のスポーツマンシップに反する行為を行いました。彼が上訴した結果、罰金は7万2,000ユーロに減額されましたが、この減額は、ガストンがこれ以上違反を犯さないことを含む一定の条件付きとなります」とコメントを残している。
22歳のガストンは2020年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で当時世界ランク239位ながら
西岡良仁や
S・ワウリンカ(スイス)らを下しベスト16に駒を進めブレイク。ツアーでの優勝経験はないものの、チャレンジャー大会などで好成績をおさめ、昨年7月には自己最高の58位を記録している。
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