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ジョコ「なんとか耐えた」

ノヴァークジョコビッチ
ノヴァーク・ジョコビッチ
画像提供: ゲッティイメージズ
男子テニスのツアー最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は19日、シングルス準決勝が行われ、第7シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードのT・フリッツ(アメリカ)を7-6(7-5), 7-6(8-6)で破り、R・フェデラー(スイス)の記録に並ぶ同大会で通算6度目の優勝に王手をかけた。

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Nitto ATPファイナルズは年間の獲得ポイント上位8名のみが出場できる大会。昨年は第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第2シードのD・メドベージェフを6-4, 6-4のストレートで破り、2018年以来3年ぶり2度目の優勝を飾った。

13日から18日にかけて行われた予選ラウンドロビンの結果、グリーングループは1位がC・ルード(ノルウェー)、2位がフリッツ、レッドグループは1位がジョコビッチ、2位がA・ルブレフとなり、この4名が決勝進出をかけて19日の準決勝に臨む。

今大会、ただ一人全勝で予選を突破したジョコビッチは、同大会に5年連続15度目の出場。2008年と、2012年から2015年にかけての4連覇で通算5度の優勝を飾っている。

ジョコビッチとフリッツは6度目の対戦で、ジョコビッチの5戦5勝。昨年はジョコビッチが3勝し、今年は初対戦となった。

第1セット、両者サービスキープから始まるも第5ゲームでジョコビッチがラブゲームでブレークに成功する。試合の流れが早くもジョコビッチに傾くかと思われたが、直後の第6ゲームでフリッツがブレークバックをする。

両者譲らずタイブレークにもつれると、互いに1度ずつミニブレークに成功。最後はジョコビッチが3ポイントを連取し、第1セットを奪う。

フリッツは第2セット、第1ゲームでいきなりブレークを奪ってゲームカウント5-3とリードをするも、ジョコビッチが第9ゲームでブレークバックに成功して2セット連続でタイブレークに突入する。

一進一退の攻防が続くなか、ジョコビッチがポイント6-5でマッチポイントを握る。これをフリッツが凌ぐも、ジョコビッチが2度目のマッチポイントを決めて4年ぶり8度目の決勝進出を決めた。

試合後のジョコビッチのコメントが男子プロテニス協会のATP公式サイトに掲載され、「生き残るために戦わなければならなかった」と語った。

「今日はあまり反応が良くなかったというか、あまり気持ちよくなかったね。昨日のメドベージェフとの厳しい戦いから、今日の試合に臨むことは分かっていたんだ。ツアーで最高のビッグサーバーの1人であるフリッツに対して調整し、必要なダイナミックな動きを見つけるのに時間がかかることは分かっていた」

「第2セットの出だしはあまり良くなかったので、とても我慢しなければならなかったんだ」

「でも5-4で彼のサーブをブレークできたのは、昨日のメドベージェフのサーブのときと同じだったね。その瞬間、僕はギアを見つけて何とか神経を集中して、タイブレークで彼にもう1ショット打たせることができたんだ」

「自分のテニスとしては最高の日ではなかったと思うけど、なんとか耐えて乗り越えられたのでとても嬉しいよ」

ジョコビッチは決勝で、第3シードのルードと第6シードのルブレフの勝者と対戦する。ルードとルブレフの準決勝は、日本時間20日午前5時(現地19日20時)以降に開始する。




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