テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は25日、第1シードで出場する
N・ジョコビッチ(セルビア)の記者会見が行われた。ジョコビッチは元世界ランク31位の
S・スタコフスキ(ウクライナ)が、“スポーツ界全体のロシア人選手完全追放”に賛成したことについてコメントを残した。
>>ジョコビッチらウィンブルドン男子 組合せ<<>>土居、本玉らウィンブルドン女子 組合せ<<「セルギ(スタコフスキ)のことはもちろん長い間知っている。彼はコート上だけでなく、評議会でも長い間僕の同僚だった。僕たちは本当に良い関係だ」
「彼やウクライナの人々が、ロシアに対してフラストレーションを抱いていることは理解している。もちろん僕はコメントするつもりも、戦争の渦中に入るつもりもない」
「しかし僕が言えることは、実際に90年代にいくつかの戦争を経験した者として、その立場にいることがどんな感じなのかがわかるということだ」
「しかし一方で、ロシアのテニスプレーヤーやベラルーシのテニスプレーヤーを無期限で出場禁止にすることに全面的に賛成することはできない。本当に起きていることに、彼らがどこまで関与しているのかはわからない。つまり、フェアだとは思えないんだ」
「どうせならオリンピックの状況や事情として実際にあった、中立の旗の下でプレーするという妥協点を受け入れるべきだと思う。僕は彼らが競技に参加する資格があると思う。彼らはプロのアスリートだ。誰一人戦争やそのようなものを支持していない」
「非常に微妙なところだ。大きな舞台でこのようなことが起こると、どちらかの国の人間として何を言っても、いずれにせよ批判されることになるんだ」
「僕はどちらの立場も理解している。何が正しくて何が間違っているのか、それを言うのは本当に難しい。しかしアスリートとしての心情は、このような状況のために誰かがプレーを禁止するような立場に置かれるのはフェアなことではないと思う」
「90年代、92年から96年まで、セルビアの選手はどんなスポーツでも国際舞台で戦うことを許されなかったことを思い出してほしい。だからその気持ちか分かるんだ。多くのアスリートを知っている。当時僕は若かったけど、当時競技をしていたアスリートたちを知っている。それが彼らの人生にどのような影響を与えたかも知っている。4年間というのはとても長いので、彼らの多くはスポーツから離れたんだ。それが今僕が言えることのすべてだよ」
なお、現在ウィンブルドンを3連覇中のジョコビッチは、これまで16度出場して計6度の優勝を誇る。
ジョコビッチは今大会、初戦で世界ランク75位の
クォン・スンウ(韓国)と対戦する。同試合は大会初日のセンターコート第1試合に組まれ、日本時間27日21時半(現地27日13時半)より行われる。
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