男子プロテニス協会のATP公式サイトは２２日、世界ランク１９位のＲ・バウティスタ=アグ（スペイン）のインタビューを掲載。１１年間ともに歩んだコーチとの別れや新シーズンへの意気込み、テニス界の世代交代について語っている。

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３３歳のバウティスタ=アグはこれまで９つのシングルスタイトルを獲得。２０１９年１１月には自己最高となる世界ランク９位を記録した。また、初めてトップ１００に入った２４歳のときから安定したパフォーマンスを披露し、スペイン代表としても数多くの試合に出場している。

ATPのインタビューに応えたバウティスタ=アグは１１年間ともにツアーを回ってきたコーチであるペペ・ベンドレル氏と２０２１年シーズンで関係を解消し、新シーズンは新たなコーチを入れて臨むと明かした。

「この瞬間がくるとは思ってもいなかったよ。ペペと僕はこれまで一心同体だった。僕らは何年もお互いの側にいて、彼が僕のコーナーにいるからこそ、僕のキャリアの中で最高の瞬間を味わってこれたんだ。特に最初のうちは、大きな変化だと思う」

今後バウティスタ=アグはＤ・ヒメノ-トラバー氏、トーマス・カルボネル氏をチームに迎え新たなコーチ関係としてツアーを転戦することになる。

「僕は２人のチームを信じている。１人のコーチだけではとても厳しいスポーツだし、週を分けて指導してもらうのがベストな方法だと思うんだ」

今季は１１月の国別対抗戦デビスカップファイナルズ（スペイン/イタリア/オーストリア、室内ハード）にスペイン代表として参加する直前に腹部の負傷で辞退を発表。そのままシーズンを終了し２０２２年に備えることとなった。

「けがは事故のようなもので、思いもよらない時に起こるもの。負傷すると、その場ですぐ次のプレーに移ることができないからね。大会に出れないのは残念だったけど、それほど心配はしていなかった。幸いなことにそれほど深刻ではなかったんだけど、けがはすべてをストップしなければならないことを意味する。１５日間はコートトレーニングができなかったけど、1週間後にはジムトレーニングを始めたんだ」

現在の世界ランクトップ１０の平均年齢は２５.６歳で２００９年以降もっとも若くなっている。来年４月で３４歳を迎えるバウティスタ=アグはその世代交代の波にどうあらがっていくかを語った。

「炎を燃やし続けなければならない。個人的にはね。自分の情熱を育み、それを大切にしなければならないと思う。来年は良い年になるように、そしてトップで戦い続けられるようにしたい。そのためにはまず、安定した1年にすること。もう１つはテニスと自分のプレーを愛することだ。そのためには、多くの希望を持ち、プロ意識を持ち、目標を持って毎日トレーニングすることが必要。僕が自分自身に言い聞かせる大切な言葉がある。『テニスに生き、テニスと呼吸をしなければならない』。このスポーツは多くのことを要求してくる。世代交代が進み、数年前とは異なるテニススタイルですでにトップに立っている若い人たちがいる。それを目の当たりにすることは、僕にとっても大きなモチベーションになるんだ。もう１年そこにいて、ここ数年のようにまた上位争いをすることができるのはうれしいことだよ」

来年は１月１日に開幕する国別対抗戦のATPカップ（オーストラリア/シドニー、ハード）からシーズンを始動。スペイン代表のトップ選手として同国を引っ張る存在となる。

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