男子テニス最終戦のNitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)は大会最終日の21日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
D・メドベージェフは第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)に4-6, 4-6のストレートで敗れ、2012年から2015年に4連覇を果たした
N・ジョコビッチ(セルビア)以来となる連覇を逃した。試合後には「体の疲れや精神的な面で100パーセントではなかったのかもしれない」と明かした。
Nitto ATPファイナルズは、年間の大会獲得ポイント「RACE TO TURIN」の上位8選手が出場するシーズン最後の大会。
2020年大会で優勝を果たしたメドベージェフは第1セット、第3ゲームでブレークチャンスを与えると最後はボールがネットに当たって入りブレークを許す。その後も流れを掴むことができないメドベージェフはこのセットでのウィナーがわずか1本に留まり先行される。
第2セットでも波に乗れないメドベージェフは第1ゲームでミスもあり、いきなりブレークを許す。第7ゲームではこの試合で初めてデュースにもつれ込むもブレークチャンスを掴むことができず、1時間15分で力尽きた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにメドベージェフのコメントを掲載し「確実に何かが足りなかった。答えはないけど、違いはあった。(自分の)サーブがよくなかった。素晴らしいプレーヤーであるズベレフには十分ではなく、2回もブレークされてしまった。色々なことを話せるけど、今日は間違いなくサーブが鍵で彼のほうが良かったね」と語った。
11月のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)の準決勝、ファイナルズのラウンドロビンを含む直近5試合でズベレフに勝利していたメドベージェフは「僕らは皆、違う準備やプレーをしたりする。そして今日、彼が何か違うことをしていると感じた。そのせいで最初の第3ゲームでブレークされたのかもしれないね」と述べた。
「(試合の途中から)今までのやり方を変えてみて、うまくいっていると感じていた。だけど彼のサーブを返すことができず、それが彼の勝利に繋がった。毎試合、彼が何か新しいことをしてくるのは分かっているので、それに備えなければならない。今回は彼が勝ったけど、次は改善して勝ちたいと思う」
最後に3年ぶり2度目の優勝を成し遂げたズベレフに対してメドベージェフは「彼はどんな相手にも勝てる素晴らしい選手だから、間違いなくグランドスラムを制覇できる」とコメントした。
「でも、彼だけではないし、そこが難しいところでもある。彼は全米オープンの準決勝で(ジョコビッチに)フルセットで敗れたけど、もし彼が決勝に進出していたら僕に勝っていたかもしれない。ただ、大会ごとにシナリオが違うし、グランドスラムのチャンピオンになるためには7試合に勝たなければならない。彼には能力がある?そうだね。成し遂げることができる?それは分からないよ」
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11/14(日)~11/21(日)
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