男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)は27日、シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク156位の
A・マレー(イギリス)は同42位の
C・アルカラス(スペイン)に3-6,4-6のストレートで敗れ、ベスト8進出とはならなかった。試合後には「大会の2回戦、3回戦で負け続けるつもりはない」と決意を語った。
>>サンクトペテルブルク・オープン組み合わせ<<この試合、マレーは18歳のアルカラスの放つストロークに苦戦。サービスゲームでは15度のブレークチャンスを与え、そのうち5つを決められるなど2時間6分で敗れた。
元世界ランク1位のマレーは今季、8月から毎週ツアーやチャレンジャー大会に出場を続けてきた。しかし、1回戦には勝利するものの体力面などの不安から2回戦や3回戦で敗れることが増え、上位進出は9月のモゼール・オープン(フランス/メッツ、室内ハード、ATP250)で8強入りを果たしたのみとなっている。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはマレーのコメントが掲載された。
「僕は大会の2回戦、3回戦で負け続けるつもりはない。僕はもっと良くなるし、1週間後、2週間後、あるいは数カ月後には突破口を開くだろう。でも、今日は彼(アルカラス)が良いプレーをしていた」
「彼は若いがトッププレーヤーだ。もしミスが少なくパワーを持ってプレーしていたら、結果は厳しいものになるだろう。でも、僕がこの道を歩み続け、もう少し一貫性を高めてさらに冷酷になることができれば、もっと勝てるようになるだろうし、いくつか深い試合をすることができるはずだ」
今大会、マレーは1回戦で世界ランク10位の
H・フルカチュ(ポーランド)を破るなど躍動したものの現在はシードなどが付かないため序盤からトップ選手と対戦する機会が増加。早期敗退が増えているのはそのような要因もあげられる。
「ドローは難しく、これまでもタフなトーナメントでプレーしてきた。ここ(ウィーン)でもドローが重かった。簡単な試合はない。遅かれ早かれ、いずれ戦わなくてはいけないと思うよ。2日前に勝った相手(フルカチュ)は世界のトップ10に入っていて、今年のウィンブルドンで準決勝に進出し、ATPマスターズ1000で優勝した選手だ。このような大会で大活躍しているトッププレーヤーたちといい勝負をしてきた。僕は彼らと対戦し勝利したことで『フルカチュがウィンブルドンで準決勝に進出できるなら、なぜ今の僕にそれができないのか』と考えてしまうんだ」
勝利したアルカラスは準々決勝で第3シードの
M・ベレッティーニ(イタリア)と対戦する。ベレッティーニは2回戦で世界ランク25位の
N・バシラシヴィリ(ジョージア)を逆転で下しての勝ち上がり。
同日には1回戦も行われており、第7シードの
J・シナー(イタリア)や第8シードの
D・シュワルツマン(アルゼンチン)、世界ランク21位の
G・モンフィス(フランス)らが初戦突破を果たし16強へ駒を進めている。
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