男子テニスのアビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)は20日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が第1シードの
S・チチパス(ギリシャ)を6-4,7-6 (7-3)のストレートで破って初優勝を果たし、昨年10月のベット1ハルクスチャンピオンシップス(ドイツ/ケルン、室内ハード、ATP250)以来 約5カ月ぶり14個目のツアータイトルを手にした。男子プロテニス協会ATP公式サイトでズベレフは「とても満足している」と達成感を語っている。
決勝戦、ズベレフは第2ゲームで先にブレークを奪われたものの、その後は徐々に流れを掴むと、第6ゲームから第10ゲームまで5ゲームを連取し第1セットを獲得する。
第2セットでも激しいストロークの打ち合いとなり互いのサービスゲームのキープが続くが第9ゲームでチチパスが痛恨のダブルフォルトを犯し、ズベレフがブレークに成功する。しかし、第10ゲームではズベレフが1度はマッチポイントを握ったものの、ダブルフォルトを犯しブレークバックを許しタイブレークに突入する。最後はネットに詰めたズベレフのフォアハンドがチチパスのコートを射抜き、2時間19分の熱戦に終止符が打たれた。
男子プロテニス協会ATP公式サイトにはズベレフのコメントが掲載されている。
「この大会は自分のキャリアの中で絶対に勝ちたい大会だとずっと言ってきたんだ。メキシコと、そしてこの大会とはとても強い関係がある。目標を持ってここに来てそれを達成できたから、とても満足している」
「序盤は非常に悪く、まったくいいプレーができなかった。それでも、第1セットはうまくいって勝てた。第2セットではチャンスがあったときに、このようなトッププレーヤーを相手に最後までやり遂げなければならないことを改めて痛感した。。タイブレークでは非常に良いプレーができたと思う」
2019年の同大会では決勝で
N・キリオス(オーストラリア)に敗れていた23歳のズベレフ。今年は、1回戦で17歳の
C・アルカラス(スペイン)、2回戦で世界ランク54位の
L・ジェレ(セルビア)を破り8強入り。準々決勝では第8シードの
C・ルード(ノルウェー)が棄権したためベスト4に駒を進めると、準決勝では同71位の
D・ケプファー(ドイツ)を下していた。
また、ズベレフは今回戦った4試合全てでストレート勝ちをおさめるなど、相手に1セットも与えることなく完全制覇を成し遂げている。
一方、大会初出場でのタイトル獲得とはならなかった22歳のチチパスは試合後「今週はとてもポジティブにとらえている。このようなインテンシティとレベルでプレーできるのは素晴らしいことだと思う。タイトル獲得まであと一歩のところまでいったけど、そうはならなかった。僕はいいプレーをしたと思うんだけどね」と振り返った。
両者は今後、24日に開幕するマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)への出場を予定している。
[PR]男子テニスATPツアーマスターズ1000 マイアミ
3/24(水)〜4/4(日)
WOWOWオンデマンドで配信!■放送&配信スケジュールはこちら>
■関連ニュース
・錦織 ゴファン戦「タフな試合」・錦織「トップ10とも戦える」・錦織に「きつい状況」と理解■おすすめコンテンツ
・テニススクール コンシェルジュ・レンタルコート予約・世界ランキング