テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は30日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードの
R・フェデラー(スイス)を7-6 (7-1), 6-4, 6-3のストレートで下して決勝進出を果たし、2連覇と8度目の優勝に王手をかけた。
第1セットでジョコビッチはゲームカウント1-4とリードされ、自身のサービスゲームである第6ゲームでは0-40とフェデラーにブレークチャンスを与える。しかし、このピンチをしのぐと、タイブレークの末に第1セットを先取。
その後、ジョコビッチはフェデラーに1度もブレークポイントを与えず、2時間18分で勝利した。
会見では「自分に集中するよう努めた。自分のことを最優先に考えるように言われていたけど、言うのは簡単だが実行するのは難しい。コートに立った時、彼(フェデラー)の動きやプレーがとても気になってしまった。いいバランスが取れず、うまくボールも打てていなかった。そんな時でもサービスがよかったのは救いだった。出だしは多少緊張してしまった。第1セットを取れたことが、おそらく鍵だった。あそこがターニングポイントだったはず」と明かした。
「ロジャーとの対戦は簡単ではない。明らかに彼はどこかを痛めていた。最後までベストを尽くしてプレーしたことを尊敬する。それは尊敬に値する。彼がベストの状態でなかったのは残念だった」
これまで1度も途中棄権したことがないフェデラーについては「尊敬。それしか言えない。自分のテニス人生で棄権は何度かあった。コートでけがを負ってしまった時の気持ちは分かる。テニス人生を通して1試合も途中棄権をしたこたがないという事実は驚き」と語った。
ジョコビッチは決勝で、第5シードの
D・ティーム(オーストリア)と第7シードの
A・ズベレフ(ドイツ)のどちらかと対戦する。
ティームについて「彼は昨日、ラファ(ナダル)と壮絶な試合をした。確実に世界で最高の選手の1人。彼はここにいる価値がある。ハードコートでのプレーをかなり向上させている。クレーコートが彼の得意なサーフェス。でも去年のインディアンウェルズ決勝でロジャーを下しての優勝は、他のサーフェスでも大きな大会で勝てるという多大な自信を与えたのではないか」と分析した。
ズベレフについては「いいシーズンのスタートを切ることがきていなかった。ATPカップで彼と練習をした。コートでベストの状態だと彼は感じていなかった。自信もなかった。ここまでのプレーは素晴らしい。彼のテニス人生において、今回が初めてのグランドスラムのベスト4進出。だから、彼はきっとやる気が高まっているし、もう1つ上へいこうと興奮しているはず」と語った。
「全豪オープンテニス」
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【放送予定】
1月20日(月)~2月2日(日)WOWOWにて連日生中継[大会第1・2日無料放送
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