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大前綾希子 掴んだ手応え語る

大前綾希子
インタビューに応じた大前綾希子
画像提供: tennis365.net
女子テニスで世界ランク548位の大前綾希子(島津製作所)は4月25日、tennis365.netのインタビューに応じた。

25歳の大前は、2011年にプロへ転向し、今年で8年目のシーズンを迎えている。2016年の三菱全日本テニス選手権大会(東京/有明コロシアム、ハード)で単複2冠を達成すると、2017年の慶應チャレンジャー国際女子トーナメント(日本/神奈川県、ハード)では初代女王に輝いた。同年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)ダブルスでは四大大会初出場を果たした。

【ミズノとのブランドアンバサダー契約】

大前は清水悠太(三菱電機)と共に今年4月から、スポーツメーカーのミズノとブランドアンバサダー契約を締結。ミズノ製テニスシューズ・アパレルを着用して戦う傍ら、改良や開発に対するアドバイスをすると共に、宣伝・広報活動にも協力する。

「プロ8年目の今年度から、こういった形でお世話になることになってフレッシュな気持ちになりましたし、ミズノさんと一緒に頑張りたいなという気持ちが強いです」

契約に至った決め手について大前は「今までに1度ミズノのシューズを着用したことがあって、その時にいいシューズだなと思っていました。今回ミズノさんからお声をかけていただいて、シューズが自分にフィットしているし、これだったら活躍できそうだなと思ったのが決め手です」とコメント。

続けて「自分のプレースタイルはフットワークが大事なので、1歩先のボールを取った時の切り返しの場面などで助けられています。ホールド感が高く、フィット感もすごくあって、自分がコートを蹴れているなという感覚があります」

「アパレルもおしゃれでカラフルになっています。素材感も日本のブランド独特のしっかりした生地だなというのもあって着ていてすごく楽しいです」とミズノ社のギアとアパレルの魅力を語った。





【日本女子選手の活躍が刺激に】

昨年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ダブルスでは穂積絵莉/ 加藤未唯組がベスト4に進出、二宮真琴も同年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)ダブルスで4強入り。さらに、今年3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、プレミア・マンダトリー)でツアー初優勝を飾った大坂なおみと日本勢女子の活躍が続いている。

「みんな仲良くて個人的にも連絡を取ったりしますが、誰かが頑張っていたら自分も頑張りたいという気持ちになります。今は年下の世代が結果を出しているので、自分たちの世代でも結果を出したいといういい意味でのライバル心のような感覚はあります」

「この選手となら頑張れるというのはやっぱり同期だと思うので、今西美晴選手だったり美濃越舞選手といった同じ学年で小さい頃から一緒に頑張ってきた選手と『みんなで一緒にグランドスラムに行きたいよね』という話もして、そういうところがモチベーションにつながっています」

目標にしている選手については「今は特定の選手はいないです。ただ、ジュニア時代に自分が互角に戦っていた選手が世界トップで戦っているので何が違うのか、例えばE・ブシャール(カナダ)選手とかK・ムラデノヴィック(フランス)選手らと今対戦したらどうなるんだろうというのは気になりますし、活躍していると自分も刺激をもらいます」と述べた。






【課題と今シーズンの目標】

大前は、今年2月の第32回日本テニスリーグ(東京/東京体育館、屋内ハード)で、島津製作所のメンバーとして同チームの準優勝に貢献。4月の富士薬品セイムス ウィメンズカップ(日本/大阪府、ハード)ダブルスで準優勝を飾った。

「ダブルスから調子が上がっていくことが以前にもありました。準優勝でしたが、決勝の舞台で戦うかどうかはすごく違うと思います。ダブルスでも決勝を戦えたのは自信になりました」

富士薬品セイムス ウィメンズカップのシングルス予選2回戦で元世界ランク38位のR・マリーノ(カナダ)と対戦したことが自信になったと話す大前は「格上の選手と試合をするという貴重な体験をできて、そのなかで自分が通用する部分だったり、ここもっと伸ばさなきゃという明確な課題が見つかったのは、すごく手応えがあったなと思います」とコメント。

今季の目標と自身の課題については「昨年グランドスラム本戦に出場することができて、それがすごくモチベーションになっているので、その大会に出るためにランキングを200位くらいまで戻したいです。」

「自分は攻撃が最大の武器だと思っているので、ディフェンスもしつつ、そこから攻撃に転じていけるようなスタイル、自分の武器を殺さずに活かせるようなディフェンスだったり、最後の決めるウィナーショットを追求していきたい」と話した。

最後にファンに向けて「性格的に明るいので、プレー中も人を楽しませるような姿だったり、自分のショットがパワフルなのでそういったところを楽しんでもらえたらと思います」と締めくくった。


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