男子テニスで世界ランク22位の
錦織圭は29日、LIXILが主催する「LIXIL ユニバーサル・ラン」<スポーツ義足体験授業>にサプライズ登場し、子どもたちと一緒に義足授業に参加した。
「LIXIL ユニバーサル・ラン」は、小学5年生から中学生向けの体験型授業で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会による東京2020公認教育プログラムに認定されている。
健常者用の義足を装着して歩行・走行体験を行うほか、座学では障がい者や高齢者ら自分と遠い存在として捉えがちな他者に対する意識を変えるきっかけとなることを目指す。授業には、リオ2016パラリンピック競技大会銅メダリストの佐藤圭太(トヨタ自動車)ら義足アスリートも講師として参加する。
この日、小学生120名へ向けて佐藤が義足について紹介。質問コーナーでは「歩きづらくないですか?」「足に痛みはないですか?」など、子どもたちからの疑問が多く飛び交っていた。
ここで、もう1人一緒に授業を受けたい人がいるとのアナウンスで錦織が登場。錦織のサプライズ登場に子どもたちから驚きと喜びで大きな歓声が起きた。
「今日は一緒に義足体験を楽しんでいきたいと思います」と述べた錦織は、義足について「間近で見ることが結構あって、フロリダの僕がいるアカデミーでも義足の選手が結構いる。隣でトレーニングしてたりするので、すごく身近に感じています」と話した。
その後、義足についてを佐藤から学んだ錦織は、子どもたちが義足を装着して歩行する義足体験で子どもの手を掴んで支えたり、クイズコーナーでは子どもたちと同じように床に座ってクイズに答えるなど、積極的に参加した。
クイズコーナーは3択問題が出題され、正解すると近くにいる子どもたちとハイタッチをするなど触れ合っていた。
最後に「障がいがある方たちにとって生活しやすい環境を作っていくことが世界的にも課題になってくると思う」と語った錦織は、佐藤と子どもたちと共にかけっこ行った競争で負けたことに対し「最後に負けたのはショックでした笑」と笑いを誘った。
右手首のけがにより休養中の錦織は、来年のブリスベン国際(オーストラリア/ブリスベン、ハード、ATP250)、アピア国際(オーストラリア/シドニー、ハード、ATP250)、ニューヨーク・オープン(アメリカ/ニューヨーク、室内ハード、ATP250)、アビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、ハード、ATP500)にエントリーしている。
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