男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は大会7日目の18日、シングルス準決勝が行われ、第6シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)が第8シードの
J・ソック(アメリカ)を4-6, 6-0, 6-3の逆転で下して決勝進出を果たし、初優勝に王手をかけた。
>>ATP最終戦 組み合わせ表<<>>ゴファンvsディミトロフ 1ポイント速報<<序盤から激しいラリーの応酬が繰り広げられたこの試合、第2ゲームで先にブレークしたディミトロフだったが、徐々にミスが増えて第5・9ゲームでブレークを許し、第1セットを先取される。
しかし、1ゲームも与えずに第2セットを奪い返すと、ファイナルセットでも互角の攻防が続くなか第8ゲームで先にブレーク。リードを守りきって激闘を制した。
決勝では、同じく初タイトルを狙う第7シードの
D・ゴファン(ベルギー)と対戦する。ゴファンは、同日の準決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)を逆転で下しての勝ち上がり。
ディミトロフとゴファンはグループ・ピート サンプラスのシングルス予選ラウンドロビンでも対戦しており、この時はディミトロフが6-0, 6-2のストレートで勝利している。
ディミトロフは今季、マスターズ初優勝を飾ったW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)など3大会でタイトルを獲得し、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では4強入り。ATPファイナルズは今回が初出場となる。
予選ラウンドロビンでは、第4シードの
D・ティーム(オーストリア)、ゴファン、第1シードの
R・ナダル(スペイン)が棄権したことにより繰り上がりで出場した
P・カレノ=ブスタ(スペイン)を下し、3戦全勝で1位通過を決めた。
一方、敗れたソックはロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)でマスターズ初優勝を飾り、ATPファイナルズ初の出場権を獲得。予選ラウンドロビンではフェデラーに敗れたが、第3シードの
A・ズベレフ(ドイツ)と第5シードの
M・チリッチ(クロアチア)を破ってグループ2位で4強入りを果たしていた。
今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。
獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。
【グループ・ピート サンプラス】(1)R・ナダル 0勝1敗
(4)D・ティーム 1勝2敗
(6)G・ディミトロフ 2勝0敗
(7)D・ゴファン 2勝1敗
(補)P・カレノ=ブスタ 0勝1敗
【グループ・ボリス ベッカー】(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)A・ズベレフ 1勝2敗
(5)M・チリッチ 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗
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