男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は14日、シングルス決勝が行われ、第4シードの
R・ナダル(スペイン)が第8シードのD・ティエムを7-6 (10-8), 6-4のストレートで下して3年ぶり5度目の優勝を果たし、
N・ジョコビッチ(セルビア)に並ぶマスターズ史上最多タイの30勝目をあげた。
>>錦織らBNLイタリア国際対戦表<<決勝戦、第1セットのタイブレークでナダルはティエムのスマッシュに対し、それを上回る強烈なカウンターショットでミスを誘い出して観客を沸かせた。
圧巻だったのはセットポイントをしのいでからの6-6、ティエムの角度をつけたフォアハンドの強打を、ナダルはさらに鋭角に打ち返してポイントを獲得。結果、ティエムに握られた2本のセットポイントを振り切って第1セットを先取。
第2セットに入ると勢いが増したナダルが第1ゲームでブレークに成功すると、マッチポイントでは鮮やかなボレーを決めて2時間17分で試合に終止符を打ち、今季のクレーコートでの連勝記録を15に伸ばした。
また、マドリッド・オープンのサーフェスがレッドクレーに変更されてから、モンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、 ATP1000)、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー 、ATP500)に続き3大会連続の優勝は自身初。
今後、ナダルは現在開催中のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で4年ぶり8度目の優勝を狙う。初戦の2回戦では、
A・セッピ(イタリア)と予選勝者の
N・アルマグロ(スペイン)のどちらかと対戦する。
順当に勝ち進むと、準々決勝で再びティエムと対戦の可能性がある組み合わせとなっている。
一方、準優勝のティエムは、マスターズ初優勝をナダルに阻止されてしまった。BNLイタリア国際は初戦の2回戦で
P・クエバス(ウルグアイ)と予選勝者のA・マンナリノのどちらかと顔を合わせる。
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