男子テニスのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、ATP1000)に第2シードで出場する
A・マレー(英国)は世界ランキングで
N・ジョコビッチ(セルビア)を抜き、自身初の1位の座を手にするチャンスがある。
>>BNPパリバ・マスターズ対戦表<<今大会はシード勢が1回戦免除のため2回戦から登場のマレーは、初戦で
F・ベルダスコ(スペイン)と対戦する。ベルダスコは1回戦で
R・ハーセ(オランダ)と対戦したが、6-2, 3-2とリードした時点で臀部の怪我を理由にハーセが棄権したため、2回戦へ駒を進めている。
マレーはベルダスコに11勝1敗と勝敗を大きくリードしているが過去の対戦は接戦も多く、2013年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)準々決勝では2セットダウンから大逆転勝利をおさめている。
先週のエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、ATP500)でマレーは3大会連続優勝を飾り、現在世界ランク1位のジョコビッチとの差を縮めている。30日に行われた決勝戦では、
JW・ツォンガ(フランス)をストレートで下した。
今週の結果次第では初の世界ランク1位に上り詰めるマレー。それにはジョコビッチが決勝進出を逃し、今大会で優勝すると、初の世界1位を手にする。また、マレーが決勝進出を果たし、ジョコビッチが準決勝前に敗退した場合も、マレーとジョコビッチが入れ替わる。
マレーは10月のチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)、上海ロレックス・マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)と続けて優勝するなど、好調を維持している。
英国紙の「the guardian」は31日に、マレーのコメントを以下のように掲載している。
「試合にはいつも勝てるように努力しているけど、例え今週全ての試合に勝っても、そこへたどり着けないかもしれない。それはノヴァーク(ジョコビッチ)次第。彼は自分より上にいる。彼が好成績を続けたら、世界1位でシーズンを終えることになるだろう」
「6-8週間前の自分と、今は変わっていないと感じている。今の目標は、シーズンを1位で終えることではない。今シーズンを出来る限りの強さで終えたいし、来シーズンの序盤に世界1位になるチャンスがあると思っている。それこそ自分が目標にしていることであり、今週の目標ではない」
これまで66度のツアー優勝を誇るジョコビッチ。そのうちマスターズの優勝は史上最多の30を数え、今大会は4連覇と自身5度目の優勝を目指しての出場。初戦の2回戦では、
N・アルマグロ(スペイン)と
G・ミュラー(ルクセンブルグ)の勝者と対戦する。
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