男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、ATP500)は29日、シングルス準決勝が行われ、第6シードの
JW・ツォンガ(フランス)が第8シードの
I・カルロビッチ(クロアチア)を5-7, 7-5, 7-6 (8-6)の逆転で下し、5年ぶり2度目の決勝進出を果たした。
第1セット、ツォンガはビッグサーバーのカルロビッチに8本のサービスエースを叩き込まれ、1度もブレークすることができずこのセットを落とす。しかし、第2・第3セットではトータル3度のブレークに成功し、逆転で2時間34分に及ぶ接戦を制した。
両者は今回が3度目の対戦で、ツォンガの初勝利。
決勝では、第1シードの
A・マレー(英国)と対戦する。マレーは第5シードの
D・フェレール(スペイン)の棄権により、戦わずして決勝へ進出している。
ツォンガは2011年のエルステ・バンク・オープン決勝で
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を下し、優勝を飾った。しかし、今シーズンは未だツアー優勝に手が届いておらず、10月中旬の上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)では準々決勝で
R・バウティスタ=アグ(スペイン)に敗れた。
一方、マレーは2014年のエルステ・バンク・オープン決勝でフェレールを破り優勝している。
今季6勝をあげている好調のマレーは、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で準優勝、ウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では3年ぶり2度目のタイトルを獲得。
全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は準々決勝で
錦織圭(日本)にフルセットで敗れるも、上海マスターズでは決勝でバウティスタ=アグを下して5年ぶり3度目の優勝を果たした。
マレーとツォンガは今回が16度目の対戦で、マレーの13勝2敗。今年のウィンブルドン準々決勝以来の対戦で、その時はマレーがフルセットで勝利している。
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