男子テニスツアーのメルセデス・カップ(ドイツ/シュトゥットガルト、芝、ATP250)は10日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
R・フェデラー(スイス)が予選を勝ち上がった
F・マイヤー(ドイツ)を7-6 (7-2), 7-6 (7-1)のストレートで下して準決勝進出。フェデラーにとってはキャリア通算1,072勝目となり、歴代で
J・コナーズ(アメリカ)の1,253勝に次ぐ記念すべき勝利をあげた。
この試合、フェデラーは度々苦しい場面に見舞われながらも、タイブレークでは最高のプレーを見せ、ストレートで勝利を手にした。第2セットの第12ゲームではマイヤーにセットポイントを握られながらも、それをしのいでタイブレークへ持ち込んでいた。
史上最多となるグランドスラム17度の優勝を誇るフェデラーは、昨年のブリスベン国際男子決勝でM・ラオニチを下した際にキャリア1,000勝をあげた。今回は男子テニスの歴史の中で
I・レンドル(アメリカ)の1,071勝を抜き、コナーズに次ぐ勝利数を記録した。
現役選手では
R・ナダル(スペイン)が798勝、
N・ジョコビッチ(セルビア)が730勝となっている。
メルセデス・カップ決勝進出をかけて、準決勝では成長著しい22歳のD・ティエムと対戦する。ティエムは前回のフェデラーとの対戦であるイタリア国際男子3回戦でフェデラーを下していた。しかしその後からフェデラーは、腰の怪我で全仏オープンを欠場するなど1カ月のツアー離脱を余儀なくされていた。
ティエムは今季2度目のグランドスラムである全仏オープンで、自身初となるグランドスラム準決勝進出を果たし、今週発表の世界ランクで7位に上昇。初めてのトップ10入りを果たした。
ティエムはこの日、
M・ユーズニー(ロシア)を3-6, 6-4, 7-5の逆転で下しての勝ち上がり。
(STATS - AP)
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