アメリカの3大ビジネス紙であるフォーブス紙が発表した長者番付によると、11年間トップを守り続けていた女子テニスの
M・シャラポワ(ロシア)は2位へ後退し、
S・ウィリアムズ(アメリカ)が1位となった。
現在女子テニスツアー出場停止中のシャラポワの1年間のオフコートでの収入は、わずか300万ドル(約3億2,000万円)のダウンで2,000万ドル(約21億4,000万円)となっている。これは、スポンサーからの契約料のほとんどが年末に受け取るためである。
しかし、これからの1年間を考えるとシャラポワの収入は大きく下がることになるだろう。大型契約をしているナイキやヘッドが多額の減額をすると見込まれているためだ。なぜなら、シャラポワが契約上で2016年に必要とされる大会数に出場することが難しい。
シャラポワが今年1月の全豪オープン期間中に受けたドーピング検査で陽性反応が出たことへの正式な処分が今月にも下されると見られ、少なくとも今シーズン末までに何らかの処分を受ける。
この1年間、シャラポワの収入減最大の要因は大会での賞金収入。獲得賞金は500万ドル(約5億3,500万円)減額され、190万ドル(約2億3,000万円)。シャラポワの総収入額となる2,190万ドル(約23億4,300万円)はそれでも全体の2位となっている。
一方、世界ランク1位に君臨しているセリーナは、この1年間の収入でそれまでトップにいたシャラポワの座を奪い、女性アスリートのトップとなった。
シャラポワは11年前に初めてグランドスラム優勝を果たして以来、多額の収入を手にしていた。
34歳のセリーナは、キャリア終盤に差し掛かりながらも十数年にわたり女子テニス界を支配する活躍を見せ、これまでグランドスラムで21度の優勝を飾っている。生涯獲得賞金は7,760万ドル(約83億円)にものぼり、それは他の女性トップ・アスリートの2倍に値する。
ここ最近の活躍は、セリーナを市場価値の高いアスリートにも成長させた。その証拠にセリーナはレブロン・ジェームズに次いで現役選手として著名人DBIで第2位にランクされている。
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