テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会11日目の1日、男子シングルス準々決勝が行われ、地元期待の
R・ガスケ(フランス)と第2シードの
A・マレー(英国)はいずれも初優勝へ向けて対戦する。
>>全仏オープン 対戦表<<両者は29日に行われた4回戦で勝利を飾ったが、その後は悪天候のためにスケジュールが大幅に乱れ、1日に天候が回復すれば準々決勝が行われる。30日は全ての試合がキャンセルされ、31日もそのほとんどの試合が消化できなかった。
マレーは31日、雨で中断を挟みながら行われた第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と第14シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)の試合を、栄養補助食品を口にしながら観戦していた。結局その試合もセットカウント1ー1で翌日へと順延となってしまった。
予定では、マレーとガスケの試合はその試合が終了した後に行われる女子第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)と第18シードの
E・スイトリナ(ウクライナ)の4回戦の次に組まれていた。
ガスケはこれまで、全仏オープンでは4回戦の壁を突破したことがなく、今年が自身初のベスト8進出となった。ガスケが最初に全仏オープンに出場したのは、16歳の誕生日直前の2002年大会の時だった。
共に29歳のマレーとガスケは、最初に対戦した2006年と次の2007年はいずれもガスケに軍配が上がっていた。2007年のウィンブルドンでガスケは、21歳にしてベスト4進出を果たす活躍を見せた。
その後、翌年のウィンブルドン4回戦でもマレーと対戦したガスケは、第1・第2セットを連取しまた勝利を飾るかと思われたが、マレーに逆転を許した。
その後マレーは男子テニスのトップへと登り始めた。2度のグランドスラム優勝、オリンピックの金メダル、加えて7度のグランドスラム準優勝を飾った。一方のガスケは、2013年の全米オープンと2015年のウィンブルドンでベスト4にとどまるなど、伸び悩みを感じられた。
マレーはここまでのガスケとの対戦で5連勝中。それには2012年の全仏オープン4回戦も含まれている。しかし今回のガスケは、4回戦で第5シードの
錦織圭を下し初のベスト8入りを決めるなど勢いに乗っており、加えて地元の声援を味方につけるだけに、勝敗の行方は全く分からない。
(STATS - AP)
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