男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は24日、シングルス決勝戦が行われ、第1シードの
R・ナダル(スペイン)が第2シードの
錦織圭を6-4, 7-5のストレートで下して大会3年ぶり9度目の優勝を飾り、
G・ビラス(アルゼンチン)のクレーコート最多49度の優勝並んだ。
>>バルセロナ・オープン対戦表<<先週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズに続く2大会連続の優勝を飾ったナダルは、来月の全仏オープンへ向けて弾みの2週間となった。
「先週、今週と最も大切な大会で好調なプレーを続けて、優勝出来て本当に嬉しく思っている。この2大会は、これまでの長年一生懸命戦ってきた大会。今年はそこで素晴らしい2週間を過ごすことが出来た。」と14度のグランドスラム優勝を誇るナダルは喜びを語った。
バルセロナ・オープンで2013年以来3年ぶりのタイトルを獲得したナダルは、2014年に準々決勝敗退、2015年には3回戦で姿を消した。
トップ2シード同士の対戦となったこの日の決勝戦は、第1セットから激しいラリーの応酬となった。そんな中、第1セットでナダルは8度握られたブレークポイントを7度しのぐ粘りを見せ、第1セットを先取する。
第2セットはレベルを上げてきた錦織に、ナダルが大切なポイントではギアを上げ、自身101度目のツアー決勝戦で69度目の優勝を手にした。
「世界の6位の選手と対戦していた。だからもちろん、ベストのプレーが出来なければ勝つことはなかった。」と最高のパフォーマンスが出来たと、錦織との試合で実感していた。
1970年代から1980年代にかけてビラスが達成したクレーコート最多49度の優勝に並んだナダルは、同時にバルセロナ・オープン史上最多9度目のタイトル獲得を成し遂げた。
これはナダル自身が先週のモンテカルロ・マスターズで達成した9度目の優勝と、これまで全仏オープンで優勝した9度に並ぶ。オープン化以降同一大会で9度の優勝しているのは、ナダルだけが達成した快挙となった。
「今回の優勝は特別なもので、繰り返し達成出来るとは思っていなかった。こうして成し遂げてしまえば、可能だったと言えるかもしれないが、それまでは本当に難しいことだと感じていた。」
「これで9度目の優勝で、クレーコートや難しい大会でも数多くの優勝をすることが出来た。とても満足している。」とナダルもこの偉業達成に満足気だった。
昨年のバルセロナ・オープンでは3回戦で
F・フォニュイーニ(イタリア)に敗れた時のナダルは、自身のフォアハンドの質の低さを嘆いていた。そして1年後の今大会で、そのフォアハンドで錦織を苦しめるショットを放ち、タイトルを手中におさめた。
(STATS - AP)
【錦織圭 vs ラファエル・ナダル 過去の対戦成績】<2016年>
バルセロナ・オープン決勝 錦織圭 4-6, 5-7 R・ナダル
<2016年>
BNPパリバ・オープン準々決勝 錦織圭 4-6, 3-6 R・ナダル
<2015年>
ロジャーズ・カップ準々決勝 錦織圭 6-2, 6-4 R・ナダル
<2014年>
マドリッド・オープン決勝 錦織圭 6-2, 4-6, 0-3 途中棄権 R・ナダル
<2014年>
全豪オープン4回戦 錦織圭 6-7 (3-7), 5-7, 6-7 (3-7) R・ナダル
<2013年>
全仏オープン4回戦 錦織圭 4-6, 1-6, 3-6 R・ナダル
<2012年>
ソニー・オープン4回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
<2011年>
ソニー・オープン2回戦 錦織圭 4-6, 4-6 R・ナダル
<2010年>
ウィンブルドン1回戦 錦織圭 2-6, 4-6, 4-6 R・ナダル
<2008年>
AEGON選手権3回戦 錦織圭 4-6, 6-3, 3-6 R・ナダル
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