男子テニスツアーのモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は13日、シングルス2回戦が行われ、2連覇と大会3度目の優勝を狙っていた第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は世界ランク55位の
J・ヴェセリ(チェコ共和国)に4-6, 6-2, 4-6のフルセットで敗れる大波乱に見舞われ、まさかの初戦敗退となった。
>>モンテカルロ・マスターズ対戦表<<今大会は上位8シードが1回戦免除のため2回戦からの登場だったジョコビッチは第1セットを落とすも、第2セットで2度のブレークに成功してセットカウント1-1とする。しかし、ファイナルセットは第1ゲームでブレークを許すとヴェセリに勢いを与えてしまい、初戦で姿を消した。
両者は今回が初の対戦だった。
今年、ジョコビッチは今大会まで1度しか敗れておらず、今回で2敗目。これで今シーズンの成績は28勝2敗となった。今季最初の敗戦はドバイ大会の準々決勝で、その時は目の炎症で途中棄権を強いられた。
28歳の王者ジョコビッチは、これまでキャリア通算63勝、グランドスラムでは11度頂点に立っている。
昨シーズンはキャリア・ベスト・シーズンを送り、今季も他を圧倒。マスターズでは昨年の上海マスターズから4大会連続で優勝し、今年はBNPパリバ・オープン男子とマイアミ・オープン男子でタイトルを獲得。
マイアミ・オープン男子では決勝で
錦織圭にストレートで勝利し、3連覇と同時に大会最多優勝に並ぶ6度目の優勝を飾った。これはマスターズ27勝を誇る
R・ナダル(スペイン)を抜く最多の28度目の優勝。
過去のモンテカルロ・マスターズでは2013年にナダルの史上初の9連覇を阻止して優勝、昨年は決勝で
T・ベルディヒ(チェコ共和国)を破りタイトルを獲得した。
また、今回の敗戦はジョコビッチにとって5月22日から開幕する全仏オープンへ不安を残した。ジョコビッチはグランドスラムで全仏オープンのみ優勝しておらず、もしタイトルを獲得すると生涯グランドスラム達成となる。
一方、勝利した22歳のヴェセリは、これまでツアー1大会で優勝しており、世界ランキングは2015年の4月に記録した35位が自己最高。
3回戦では第13シードの
G・モンフィス(フランス)と
P・ロレンジ(イタリア)の勝者と対戦する。
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