男子テニスで世界ランク100位の
ルー・イェンスン(台湾)は5日に自身の公式フェイスブックを更新し、台湾系アメリカ人であり元世界ランク2位の
M・チャン(アメリカ)と練習した時の写真を投稿した。
現在、チャンは日本男子のエースである
錦織圭(日本)のコーチとしてツアーに帯同しており、その指導で錦織を世界のトップ選手へ導いた。
チャンについて「先週、中国系テニス・スターであるマイケル・チャンとその家族が、両親が生まれた台湾へ里帰りとして訪れた。これはマイケルの兄にとっても、1999年にテニス合宿を開催してくれてから16年ぶりの訪問だった。」とルー。
続けて「マイケルの兄弟2人と2時間ボールを打たせてもらった。マイケルは未だにその強さを維持していて、とても有意義な練習になった。錦織はこんな素晴らしいコーチに指導してもらえて、本当に幸せだ。」と錦織についてもルーは綴った。
1989年の全仏オープンで、チャンは17歳3カ月でグランドスラム初のタイトルを獲得。チャンの優勝は男子シングルスのグランドスラム最年少優勝記録で、この記録は未だ破られていない。
ルーはチャンとの思い出について、以下のように綴った。
「2002年の7月、サンフランシスコ近郊のアプトスでのチャレンジャー大会へ出場したのが、初めてアメリカへ訪れた時だった。翌年にマイケルは引退したけど、その大会(アプトスのチャレンジャー大会)にマイケルが出場していて、初めて近くで会った。その大会の1回戦で第2シードの
J・ギメルストブ(アメリカ)に勝つと、マイケルと対戦する可能性があった。でも1回戦で負けてしまい、それは叶わなかった。」
「それからも大会などでは顔を合わせてたいけど、一緒にプレーするチャンスはなく、今回の練習では真剣に高い集中力を持って行うことが出来た。マイケルといられるこの2日間は得るものがあった。」
「1989年、若干17歳で全仏オープンを制したマイケル。それはグランドスラム最年少優勝。自分より12歳年上のマイケルと彼の兄や、
P・サンプラス(アメリカ)、
A・アガシ(アメリカ)らを見ながら育った。マイケルのその後の功績は、我々アジア人選手が追い求めている目標となっている。そしてマイケルの接し方などは、より若い世代の選手達が学ばなければならないことだと感じた。」
「マイケルとその家族に、幸多かれ。」
現在32歳のルーはツアーでタイトルを獲得したことはないが、2010年のウィンブルドンではノーシードから
A・ロディック(アメリカ)らを破る快進撃でグランドスラム初のベスト8進出を果たした。世界ランキングでは2010年の33位が自己最高。
また、2014年のハイネケン・オープンでは
D・フェレール(スペイン)に勝利してツアー初の決勝進出。決勝では
J・イズナー(アメリカ)に敗れるも準優勝を飾った。
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