国内テニスツアーの全日本選手権で7度の優勝(最多記録)を誇り、ブリヂストンスポーツ所属プロとして多方面で活躍されている福井烈氏が29日、tennnis365.netの独占インタビューに応じた。
【福井烈氏 独占インタビュー】
Q.今年印象に残っている試合
まず、デビスカップの対コロンビア戦の2-2から
ダニエル太郎選手が勝利した試合です。これは日本テニスにとって、とても大きな1勝でした。これからの戦い方が全然違ってきます。
錦織圭選手のおかげで2-2まできて、最後の試合で完全アウェーの中、錦織選手以外で勝てた。この試合は、ダニエル選手にとっても大きかったと思いますけど、日本のテニスにとってはとてつもなく大きかったと思います。
2つ目は、ロジャーズカップ準々決勝の錦織対
R・ナダル(スペイン)戦。初めてナダル選手に勝った試合。勝てるとは思ってました、ただ、なかなか勝てなかった。でも、ロジャーズカップでは完勝だった。この戦いでまた1つ、錦織選手の強さが確認出来た。
3つ目は全米オープンの1回戦。錦織選手と
B・ペール(フランス)選手の試合です。マッチポイントがあったけど、なかなかペースが掴めなくて負けた試合。これまでの錦織選手のペースが変わってしまった試合でした。振り返ると、この試合からテニスの調子は良いんだけど、ものすごく大切なポイントを取れないことが多くなった。
これは、テニスの実力とか調子とかではなく、メンタルの部分なのかなと感じた。錦織選手のペースが落ちたきっかけになる大きな試合、また試練となる試合だったと思います。
4つ目は最後のツアーファイナルの錦織対
R・フェデラー(スイス)戦。今年はこのまま終わっちゃうのかなと思っていたが、最後に錦織選手らしい試合が出来ました。勝てなかったけど、あのような試合で今年を終わることが出来たっていうのは、また来年に繋がるのではないかなと思います。
■関連ニュース■
・錦織 嵐・櫻井からおもてなし・錦織 クレーでナダル抜く・断トツ1位 錦織vsフェデラー