女子テニスの国別対抗戦のフェドカップ決勝戦 チェコ共和国 対 ロシア(チェコ共和国/プラハ、ハード)は15日、優勝を決めるダブルスが行われ、
A・パブリュチェンコワ(ロシア)/
E・ヴェスニナ(ロシア)組が
Ka・プリスコバ(チェコ共和国)/
B・ストリツォワ(チェコ共和国)組に6-4, 3-6, 2-6の逆転で敗れ、ロシアは2勝3敗で優勝を手にすることは出来なかった。
敗れたロシアの
A・ミスキナ(ロシア)監督は「我々は必死になったし、ベストを尽くした。選手達のプレーは誇りに思う。負けてしまったけど、これが今年のフェドカップの結末。」と、敗戦ながらも悔いがない思いをコメントしていた。
今回、あまりフェドカップには出場していない
M・シャラポワ(ロシア)の参加で、ロシアの優勝への期待が高まっていた。実際シャラポワは、出場したシングルス2試合で勝利を飾っていた。
14日のシングルスではプリスコバに6-3, 6-4で勝利し、15日に行われたリバース・シングルスのエース対決ではクヴィトバを3-6, 6-4, 6-2の逆転で下していた。
エース対決を制したシャラポワは「個人的には最高の達成感だった。フェドカップの決勝戦は初めてだったから。そして2試合に勝利も飾れた。」
「ペトラ(クヴィトバ)は、第1セットでは信じられないプレーをしていた。本当に攻撃的で、全てのショットが深かった。第1セットでは流れが掴めなかった。でも第2セットに入ったら、またエネルギーが湧いて来たの。」と素直な気持ちを述べ、この試合を振り返った。
「この決勝戦には、シングルス2試合へ出るためにやってきた。そして自分の仕事はしたつもり。」と語るシャラポワは、過去4回フェドカップに出場したがそのいずれも1回戦でのことで、その全てで勝利へ貢献していた。
今年は、来年のリオデジャネイロ五輪への出場を熱望しているため、シャラポワは1回戦のポーランド戦に出場し勝利へ導いた。しかし、次の準決勝には足の怪我のために出場できずにいた。
「本当に特別なもの。」とシャラポワ。「この戦いは自分だけのためにプレーしているのではなく、チームメイトのために、そして祖国のためにプレーしている。独特な思いだし、とても特別。」とフェドカップへの思いを語っていた。
また、パブリュチェンコワとのシングルスで勝利を飾った23歳のプリスコバは「この勝利は確実に自分のテニス人生の最高の勝利の1つ。試合を本当に楽しんだし、勝ててとても嬉しい。」と語ると、試合直後は会場を埋め尽くした13,000人の観客も喜びで溢れていた。
(STATS - AP)
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