男子テニスツアーの下部大会にあたるITFフューチャーズのサバデルオープン(スペイン/サバデル、クレー、賞金総額1万ドル)は現地29日に本戦1回戦が行われ、日本から主催者推薦で出場した前川隼(神戸学院大)は世界ランク545位のJ・リザリチュリー(スペイン)に1-6, 4-6で敗れた。
今大会には、tennis365.netと週刊少年マガジンで連載中のテニス漫画「ベイビーステップ」、そしてサバデル・テニスクラブが共同開催した「Road To Spain チャレンジカップ2015」の関東大会を制した村上彰啓(法政大学)と、関西大会優勝の前川隼(神戸学院大)が本戦に出場。
本戦初日に1回戦を迎えた村上は、同ランク669位のJ・アラウソ=マルティネス(スペイン)に5-7, 6-7(4-7)の接戦の末に敗れていた。
2日目のセンターコート第2試合に登場した前川は、サウスポーの地元スペイン人選手と対戦。
第1セット、互いにサービスキープから始まるも、フォアハンドで広角に攻めるリザリチュリーが徐々に主導権を握り前川は第4、第6ゲームでサービスブレークを許し、1-6で奪われる。
対戦相手のリザリチュリー
第2セットに入ると前川は相手のバックハンドにボールを集め出し、甘くなったところでウィナーを決める展開を作り第4ゲームで先にブレークに成功、ゲームカウント3-1とする。
しかしその直後にブレークバックを許すと、その後互いにキープが続き4-4で迎えた第9ゲーム、前川は30-30の場面でロングラリーからのバックハンドのダウンザラインをサイドアウトしブレークポイントを与える。そしてこのポイントを決められ4-5に。
リザリチュリーはサービングフォーザマッチとなった第10ゲームをキープし、試合に終止符を打った。
スペイン初挑戦の前川、村上
また、今大会には日本テニス協会の「特別ジュニア強化プラン」で海外遠征中の
高橋悠介(日本)、
山崎純平(日本)、
徳田廉大(日本)の3名が予選を経て本戦に出場しており、徳田が初戦を突破、高橋と山崎は1回戦敗退となっている。
ITFフューチャーズ大会は、グランドスラムを頂点とするATPツアー大会、それに次ぐチャレンジャー大会の下部大会にあたる国際大会の登竜門にあたり、今大会は本戦1回戦で勝利するとATPポイントを1ポイント獲得することができ、昨年は同企画で出場した
竹元佑亮(日本)(関西大学)が初戦を突破して自身初となるATPポイントを1ポイント獲得した。
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