男子テニスツアーのロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード)は14日、シングルス準々決勝が行われ、第4シードの
錦織圭(日本)が第7シードでBIG4の一角である
R・ナダル(スペイン)を6-2, 6-4のストレートで破り、大会初のベスト4進出を決めると同時に、ナダルから初勝利をあげた。この日でベスト4が出揃い、15日には決勝進出をかけたシングルス準決勝2試合が行われる。
BIG4の中で唯一勝利したことがなかったナダルから初勝利をあげた錦織は、準決勝でナダルと同じくBIG4で第2シードの
A・マレー(英国)と決勝進出をかけて激突する。
錦織とマレーは過去に5度対戦しており、対戦成績は錦織から1勝4敗。唯一の勝利は、昨年のATPワールドツアー・ファイナルズとなっている。最後に対戦したのは今年5月のマドリッド・オープン準決勝で、その時は錦織がストレートで敗退。
マレーはこの日、第10シードの
JW・ツォンガ(フランス)と対戦し、試合中に転倒してラケットを頭にぶつけるハプニングが起こるも、6-4, 6-4のストレートで下して錦織との準決勝に駒を進めた。
第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は予選勝ち上がりの
E・ガルビス(ラトビア)と対戦し、第1セットを落として第2セットで2度マッチポイントを与えてしまうも、このピンチをしのいでフルセットに持ち込み、逆転勝利をおさめた。ジョコビッチは準決勝でノーシードの
J・シャーディ(フランス)と対戦する。
また、ジョコビッチは今大会のダブルスに、同胞の
J・ティプサレビッチ(セルビア)と組んで出場しており、同日行われた準々決勝で第7シードの
J・マレー(英国)/ J・ピアーズ組を破って4強入りしている。
ジョコビッチと対戦するシャーディは、準々決勝で第16シードの
J・イズナー(アメリカ)と対戦。6-7 (9-11), 7-6 (15-13), 7-6 (7-4)と7度のマッチポイントをイズナーに与えてしまったシャーディだが、このピンチを全てしのいで崖っぷちから逆転し、3時間を超える大接戦を制した。
ジョコビッチとシャーディは過去に9度対戦しており、対戦成績はジョコビッチの9勝0敗となっている。
また、錦織がマレーに勝利した場合、決勝では王者ジョコビッチと対戦する可能性がある。錦織とジョコビッチが最後に対戦したのは6月のBNLイタリア国際男子で、その時は錦織がフルセットに持ち込むも敗れている。
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